アイ・オー・データ機器は8月23日、薄型テレビの録画用に設計したスティック型SSD「SSPM-US」シリーズを発表した。読み書きのアルゴリズムをテレビ録画用に最適化しており、録画の失敗を抑えられるほか、BS・110度CSの4K放送の録画にも対応する。BRAVIAやREGZA、AQUOSなど主要メーカーの薄型テレビでの動作確認も実施しており、対応テレビならば問題なく使える。

  • 薄型テレビの録画用に設計したスティック型SSD「SSPM-US」シリーズ。テレビメーカーと協力して各社の薄型テレビで動作確認をしているのも特徴

容量は、500GB/1TB/2TBの3種類。希望小売価格は以下の通り。発売は9月上旬の予定。

型番 容量 希望小売価格
SSPM-US500K 500GB 8,800円
SSPM-US1K 1TB 13,200円
SSPM-US2K 2TB 21,120円

ハードディスクの代わりに録画機能搭載テレビに接続することで、録画用ストレージとして使えるスティック型SSD。ハードディスクと比べて設置場所を取らず省スペースで済むことや、電源コネクターへの接続が必要ないこと、消費電力が小さいこと、騒音がないこと、衝撃などに強いことなどのメリットがある。ケーブル接続の必要がないため、テレビを壁掛け式にしている場合は特にメリットが大きい。

  • 外観は一般的なUSBメモリーと変わりない

一般的なSSDにはない工夫として、安定した録画を可能にするために読み書きのアルゴリズムをテレビ録画用に最適化している。また、BRAVIA（ソニー）やREGZA（TVS REGZA）、AQUOS（シャープ）など各社の薄型テレビに実際に接続し、動作を検証しているのも特徴。動作が確認できた機種は、アイ・オー・データ機器のWebサイトに掲載している。このあたりは、テレビ録画用のハードディスクを手がけてきた同社のノウハウが生かされているといえる。

  • 電源アダプターやケーブルを接続する必要がなく、テレビの背面がスッキリする。テレビを壁掛け式にしている場合は、特にメリットが大きい

薄型テレビだけでなく、PCやPS5でもUSB3.2 Gen 2対応の高速ストレージとして使える。読み出しは1,000MB/s、書き出しは800MB/s（2TBモデルの場合）と高速。USBコネクターはスライド式で、キャップを紛失する必要がない。ストラップホールも搭載しており、携帯の際に便利に使える。

  • 後部にはストラップ穴を用意。側面のスライダーを動かせばUSBコエンクターが格納される

本体サイズはW23×D68×H9mm、重さは約14g。