Lenovoは9月1日、3D対応の4Kモニター「ThinkVision 27 3D Monitor」を発表した。レンチキュラーレンズを採用し、リアルタイムの視線追跡と組み合わせて、3Dメガネを必要としない裸眼立体視を提供する。2024年2月に一部の市場から発売する予定で、価格は2,999ユーロから。

ThinkVision 27 3D Monitorは、ユーザーの視線を追跡しながら2つの独立した映像をユーザーのそれぞれの目に投影し、わずかに異なる角度から被写体を見るようにすることで裸眼立体視を実現する。

私たちの仕事や暮らしにデジタル領域が増えるのに伴い、3Dグラフィック・デザインや3Dゲーム、3Dコンテンツを用いたコミュニケーション、教育など、3Dコンテンツを作成したり、または活用するためのより合理的なプロセスに対するニーズが高まっている。

ThinkVision 27 3D Monitorは、オン/オフ制御が可能なレンチキュラーレンズによって2Dと3Dの表示をシームレスにサポートする。2D解像度は4K(3840x2160)、DCI-P3 99%およびAdobe RGB 99%の広い色域をカバーする。3D解像度は1920x2160だ。これらにより、プロフェッショナルやクリエイターの要求を満たす体験を「2Dと3Dの両方のモードで一貫して提供する」としている。レンチキュラーレンズによる立体表示は3Dレンダリングの負担を抑えられるため、Intel Core i5 7400/3.00GHz、NVIDIA GeForce GTX 1050(16GB DDR5)という最小PC要件で動作させることが可能。今日のPCにおいて、コンピューティングパワーを他のタスクに回して生産性を向上させられる。

Lenovoは「3D Explorer」というソフトウェア・プラットフォームを通じて3Dコンテンツの制作や活用を支援する。3Dエコシステムの入り口として、3Dエフェクト付きのビデオやファイルを表示するための3Dプレーヤー、デザインや生産性ソフトウェアのサポート、3Dアプリケーションを構築するための開発者向けSDKなどを提供する。

  • サイズ:27インチ
  • 解像度:3840 x 2160(2D)、1920 x 2160(3D)
  • 3D FoV/距離:40度/ 60〜100cm
  • 輝度:310nits
  • 色域:DCI-P3 99%、Adobe RGB 99%、sRGB 100%
  • リフレッシュレート:60Hz
  • ポート類:HDMI 2.1 (TMDS)×2、DisplayPort 1.4 ×1、USB Type-C(HBR3) ×1、USB 3.2 Type-A ×4、USB 3.2 Type-C ×1、RJ45、オーディオ出力