ローランドは、米Fluid Audio(フルイド・オーディオ)のモニタースピーカー「Image2」の販売を開始した。市場想定価格は713,000円前後(2台ペア)。

  • 米Fluid Audio(フルイド・オーディオ)の音楽制作用スタジオ・モニター・サブウーファー「FC10S」

「Image2」は、高い過渡応答性とクリアで正確なサウンドを実現する新開発のAMT(エアーモーショントランスフォーマー)ツイーターや、ミッドレンジに加えて、独自のウーファースタビライザーである「Vi-Bracerテクノロジー」を採用した2基のウーファーを搭載するモニタースピーカー。

高音域には、前述のAMTツイーターを、中音域にはアルミニウムコーンのミッドレンジを搭載。アルミ素材を採用することで、高速応答でクリアなサウンドを実現するという。低音域には、2基の8インチ・サイドファイアリング・ウーファーを装備。先述の「Vi-Bracerテクノロジー」により、左右のウーファーに対して内部からのマグネットによる斥力でウーファーを筐体にしっかりと固定し、キャビネットの屈曲により発生する音の歪みを低減している。また、これら各ドライバーに対して独立したClassDアンプを接続することで、相互干渉を起こすことなく安定した出力を実現する。

さらに、ルーマニアに拠点を置くSonarworksのサウンドキャリブレーションソフトウェア「SoundID Reference」と連携したルーム補正により、「Image2」を設置したスタジオのリファレンス環境を最適化できる。一般的なDAW(音楽制作ソフトウェア)によるルーム補正と異なり、本体に内蔵されたDSP回路がルーム補正を行うので、DAWを使用するパソコンのリソースを消費せずに済む。また、「Image2」は内蔵DSPを用いて、小型モニターをエミュレートする「Cubemix mode」を搭載。これにより、セカンドモニターとしての利用が可能となり、「Image2」だけで2つのモニタリング環境を構築できる。

1台あたりのサイズ/質量は、W242×H350×D363mm/12.8kg(梱包材除く)。