日産自動車とJVCケンウッド、フォーアールエナジーは、電気自動車「日産リーフ」の再生バッテリーを用いて共同開発したポータブル電源を発売すると発表。

JVCケンウッドは2023年中に直販サイト「JVCケンウッドストア」にて「IPB-01G」として販売を予定しており(価格はオープン)、日産自動車は、「ポータブルバッテリー from LEAF」として、9月1日から全国の日産自動車販売店舗にて発売する。価格は170,500円。

  • 「日産リーフ」の再生バッテリーを利用したポータブル電源(写真は「ポータブルバッテリー from LEAF」)

今回発売するポータブル電源は、累計65万台以上を販売している電気自動車「日産リーフ」に搭載していたバッテリーを再利用して開発。

リーフの車載バッテリーは、使用された後でも高い残存性能と安全性を持っており、再利用においても安心して使えるという。また、中古バッテリーを再利用することで、製造時のCO2発生を抑えられ、持続可能な脱炭素社会の実現に貢献する製品でもある。

  • 天面にはハンドルを装備

本体は暑さや寒さに強く、-20度~60度の環境において車内での使用や保管が可能。自己放電が少なく長期保管が可能な点や、サイクル寿命が約2,000回と多い点も特徴だ。

出力ポート類は、ACコンセント×2基(AC出力は合計600W、瞬間最大1200W、HIGH-POWER時が合計900W)、USB Type-C×2基(最大60Wと最大15W)、USB Type-A×2基(最大7.5W)、シガーソケット(最大120W)。

容量は633Wh(426,300mAh)、充電時間はACアダプター使用時が約9.5時間、シガーアダプター使用時が約14時間。本体サイズはW370×D205×H282mm、重さは14.4kg。

なお、再生バッテリーを利用したポータブル電源の共同開発にあたり、日産は、ポータブル電源の企画立案と、車載環境で使用するための情報提供を行った。JVCケンウッドは、使用済みバッテリーの安全性・再利用に最適化した設計と開発を担当。

日産リーフの再生バッテリーを取り扱うフォーアールエナジーは、リーフのバッテリーを二次利用するため開発を行い、ポータブル電源用に最適化されたバッテリーを供給する。