きたる9月6日に発売予定、Bethesda待望の新作SFゲームタイトル『Starfield』のPC版において、NVIDIA DLSSが搭載されるかが焦点となっているようだ。同作はAMDがExclusive PC Partner(独占的パートナー)として開発に参加しているタイトル。今回The Vergeがインタビューを実施し、「AMDがDLSSの搭載を妨げようとしていることはない」の回答を得たようだ。
The Vergeのインタビューは、AMDのFrank Azor氏に対して行われたようだ。インタビュアーは同氏がDell Alienwareの創設にかかわった時からの知己の仲であるにもかかわらず、明確な回答を聞くことはかなわなかったと記事中で言及。「NVIDIA DLSS搭載においてAMDが干渉したことはなく、すべてBethesda次第だ」とだけ述べたという。
ここまで注目されているのも、今の最新AAAタイトルにおいて超解像技術の搭載は不可欠になってきているからだ。映像出力より小さい解像度でレンダリングしてから引き延ばし、パフォーマンスを向上させるというもので、描画負荷が大きくなり続けるPCゲームにおいては品質と性能のバランスを高めるために一役買っている。GPUメーカー各社はそれぞれAMD FSR、NVIDIA DLSS、Intel XeSSを投入しており、対応ゲームの拡充に大きなリソースを投入している。
そんな中、『Starfield』では開発の独占的パートナーとしてAMDを迎えているとアピールされてきた。同社グラフィックス製品への最適化が見込まれ、Radeonシリーズでは快適に遊べるようになるのかもしれない。対象のRadeon RX 7000シリーズを購入することで、Starfieldのコードを同梱するバンドルキャンペーンの実施も予定されている。
これにより、NVIDIA DLSSが締め出されているのではと疑念が持ち上がっている。DLSSは現行最新バージョンの「DLSS 3」でフレーム生成機能を搭載して飛躍的に性能向上を成し遂げており、GeForceユーザーとしては快適なプレイのためにぜひ使いたいところ。AMDの独占的パートナーシップが、ゲーム内オプションのどこまでに影響するか注目されている。
ちなみに、NVIDIA DLSSはAMD Radeon製品では利用できないが、AMD FSRはNVIDIA GeForce製品でも利用可能。AMDはつい先日この機能の最新バージョン「FSR 3」を発表しており、これもNVIDIA GeForceシリーズで使えるとオープンな姿勢を崩していない。なお、FSR 3のローンチタイトルリストに『Starfield』は存在していない。
© 2023 Bethesda Softworks LLC, a ZeniMax Media company. Trademarks belong to their respective owners. All Rights Reserved.