iPhoneに標準装備のカレンダーアプリは、イベントデータの蓄積により過去を振り返ることが可能になり、将来のスケジュール立案に役立てるなど大切な「資産」になります。イベントを検索すれば、請求し忘れていた経費精算に必要な情報や往訪先の住所などがわかるかもしれません。

カレンダーアプリは、iCloudにイベントデータを保存します。もちろんiPhone本体にも保存されますが、iCloudが半ばiPhoneの必須機能となった現在、MacやiPadなどほかのデバイスにも転送でき、iPhone買い替え時のデータ転送もかんたんなiCloudを利用したデータ管理は合理的です。

iCloudに保存されたイベントデータは、「同期」することで最新の状態を保てます。同期はカレンダーアプリの起動やイベントの新規作成などのタイミングで行われるため、意識して行う必要はありません。

しかも、データ量は多くありません。平均1日あたり1件のイベントが数年分あるカレンダーでも10メガバイト程度ですから、同期は一瞬で完了します。iPhone上のイベントデータを削除してもすぐに復元できるため、バックアップの手段としても好都合です。

過去のイベントを振り返るときに役立ちデータ量もごくわずかとなれば、カレンダーアプリの同期期間は長ければ長いほうがいい、という結論が導き出せます。「設定」→「カレンダー」→「同期」の順に画面を開き、「すべてのイベント」がチェックされていることを確認しましょう。2週間前とか1カ月前を選んでも、たいしてストレージ消費量の節約にはならずイベント検索が役立たないわけですから、せっかくの「資産」がもったいないですよ。

  • カレンダーの同期期間は「すべて」がおすすめです