X(旧Twitter)のオーナーであるイーロン・マスク氏が8月19日、Xのブロック機能を削除する予定を明らかにした。これにネットでは「良いと思います」「これは改悪」「ミュートしか使ってなかった民には関係ない」と賛否の声が上がっている。

とあるユーザーからの質問にマスク氏が返信する形で明らかとなった。「ブロックとミュートを使い分ける理由はありますか? 理由を教えてください」という問いかけに対して、マスク氏が「DMは除いて、ブロックは "機能" として削除する予定」と返信したのだ。くわえて、ブロック機能について「意味がない(It makes no sense)」とも発言している。ただし、「アカウントをミュートしたり、DM のユーザーをブロックしたりすることは引き続き可能」だとしている。

これを受けて「ブロックを完全に削除するのは行き過ぎだ」というユーザーからの反応もあったが、マスク氏は「ミュート」機能で対応するよう返答している。

Xの「ブロック」とは、特定のアカウントがユーザーの投稿閲覧や、メッセージの送信、フォローの禁止などの制限を設ける機能だ。一方「ミュート」は、特定のアカウントの投稿をタイムライン上に表示しないようにできるという機能。似ている機能だが、ブロック機能では、ブロックされた側からリプライやDMを送ることも、フォローすることもできなくなる。一方のミュート機能では、ミュートされた側からリプライやDMを送ることができ、フォローすることもできるという違いがある。

ちなみに、Xのリンダ・ヤッカリーノCEOは、今回のブロック機能を削除するというマスク氏の発言について、「ブロックやミュートの現状よりも良いものを作っています」とコメントし補足している。

ネット上では「良いと思います」「もともとミュートしか使ってなかった民には1ミリも関係ない話だった…」「これは改悪やで」「ブロックは『見ない自由』の行使だと思ってるのでやめてほしいですね」「精神衛生上、とっても悪い気がしてます…」「えー!ブロック無くなるの?」「ブロック機能のないTwitter、世紀末ゲームの始まりだろ」「反対意見をブロックしまくってエコーチェンバーするのを防げるかもしれない」「ブロックを無くせばエセ医療が他人からのツッコミを避けてエコーチェンバー作るのも防げるし、個人的にはアリだと思ってる」などの声が寄せられている。