Goodnotesは8月9日(米国時間)、手書きノートアプリ「Goodnotes 6」(iPadOS、iOS、macOS)の提供を開始した。AIを活用したライティング・サポート、新しいインクジェスチャー、新しい学習ツール、マーケットプレイスなどを備える。価格はサブスクリプションが1,350円(年間)、買い切りライセンスが4,080円。GoodNotes 5ユーザーは20%以上の割引価格でアップグレードできる。また、ノートブック3つまでなら無料で使用できるプランも用意されている(「録音が20分まで」など他の制限あり)。

Goodnotes 6には機械学習でユーザーの手書きを学習し、テキストを生成する機能が導入された。それによって「スペルチェック」を利用できる(英語、スペイン語、ドイツ語、オランダ語)。手書きした文章から誤字脱字を検出し、修正を提案する。また、実験的な機能として、手書き文字に対する単語のコンプリート機能を提供している(英語)。最低3文字書くと、Goodnotesが単語の候補を提案する。メモなど走り書きする際に、より素早く正確に書き込めるようにするのを目標としている。

Goodnotes 6にはAnthropicのAIチャットボット「Claude」が統合されており、タイプしたテキスト文章についても、要約の生成を頼んだり、文章の書き換えやトーンの変更などが可能。

新ジェスチャーは、ペンで円を描いて投げ縄選択、ぐちゃぐちゃとスクリブルして消去の2つ。直感的な操作で、ペンを止めずに書き続けられるものになっている。また、数式を認識し、手書きからの数式のテキスト変換をサポートする。

新しい学習ツールとして、SATとDSEの数学準備コースを用意した。数学準備コースに書き込むと方程式の誤りなどを検出(AI数学アシスト)、Goodnotes上でインタラクティブに試験を練習できる。

テンプレートのサイズと色のカスタマイズが可能になり、またフォルダの色を変更しアイコンや絵文字を追加するなどパーソナライズできるようになった。そしてアプリ内のマーケットプレイスを通じて、クリエイターが作成したデジタルステッカー、テンプレート、プランナー、学習コンテンツ、デジタル文具などを購入できる。

今後については、数カ月内にAI機能をより多くの言語に拡大する。また、ノートブックのパスワード保護、ドットライン、鉛筆ツール、ページ間の内部リンクなど、ユーザーから強い要望があるいくつかの機能を近日中のアップデートで追加する予定だ。