iPadはよく使うけれど、セットで買ったApple Pencilはあまり使っていない。そんな方のために、OS純正のアプリだけで今すぐ使えるApple Pencilの活用法をご紹介します。今回は、手書き文字をテキストに変換する「スクリブル」の使い方です。

スクリブルは、iPadに手書きした文字が自動的に認識され、テキスト入力される機能です。iPadにキーボードを接続していない時や、Apple Pencil使用中に検索等で少しだけ文字入力をしたい場合などに便利です（一部、非対応のアプリがあります）。

  • Safariの検索窓など、テキスト入力欄にApple Pencilで文字を手書き。自動的に認識され、テキストに変換されます。精度も十分に実用レベルです

スクリブルの使い方

スクリブルを初めて使うなら、「設定」にあるスクリブルの説明画面で使い方を練習しておくとよいでしょう。書くだけでなく、Apple Pencilを使った削除・挿入・選択などの操作が可能です。

  • 「設定」を開き、［Apple Pencil］→［スクリブルを試す］を選択

  • 入力欄にApple Pencilで書き込んでテストしてみましょう。削除、選択など、それぞれのタブを開くと操作方法の確認とテストができます

これらの操作を覚えておくと、こんな場面で役立ちます。

  • ＜削除＞テキストをクシャクシャと塗りつぶすと、その部分が削除されます

  • ＜選択>テキストに線を引く、またはマルで囲むと、その部分が選択できます

  • ＜書き足し＞文字を長押しすると、スクリブルで書き足すスペースが表示されます

  • ＜スペース＞文字と文字の間に縦線を引くと、スペースが挿入されます。スペースに縦線を引くと、スペースを消すことができます

改行する際は、改行ボタンを使用します。

  • スクリブル使用中に改行する際は、改行ボタンをタップします。パレットの表示形式はアプリによって多少異なりますが、改行ボタンのデザインは同じです

スクリブルがうまく動作しない場合の確認ポイント

Apple Pencilで手書きをしてもうまくテキストに変換されない場合、下記の点をチェックしてみましょう。

テキスト変換されず、手書きの文字になってしまう

スケッチツールを開き、スクリブル用のペンを選択しましょう。

「メモ」など、スクリブルと通常の手書きの両方が使えるアプリの場合、通常のペンや鉛筆ツールが選択された状態では、テキスト認識されません。

  • スケッチツールを開き、「A」のペン（スクリブル用のペン）を選択→手書きすると文字が認識されます

文字の変換がおかしい

スクリブルの文字認識を日本語にしましょう。

スクリブルは複数の言語に対応しています。認識言語が「日本語」になっていないと、日本語の文字に正しく変換されません。

  • 手書きの変換がおかしい場合は、スクリブルのツールパレットでキーボードボタンをタップ→［日本語］を選択。書き直すと日本語が認識されます

記号が変換されない

一部の記号はうまく認識されない場合があるようです。

日本語の認識精度がかなり高いスクリブルですが、うまく認識されない場合は、キーボードの使用をおすすめします。

  • ツールパレットのキーボードボタン（または「あ」のボタン）をタップ。［キーボード］をタップすると画面上にキーボードが表示されます