暑い夏は水分補給が命にも関わります。酷暑が続いく今年(2023年)、魔法瓶水筒を購入している人も多いのでは? 今回、真空断熱のステンレス魔法瓶で人気のサーモスが8月21日から順次発売する新製品を発表しました。
ステンレスボトルの新製品は、広口タンブラーの「JOVシリーズ」、ワンタッチ式の「JOSシリーズ」、そしてお手入れ製の高いシンプルな「JOQシリーズ」の3モデル。このほか、アツアツの麺類を持ち運べる「ヌードルコンテナー JECシリーズ」も登場。
JOVシリーズとJOQシリーズの特徴のひとつは「食洗機で洗えること」。実際、ステンレスマグやステンレスボトルの多くは食洗機が利用できないのです。ここでは新製品とあわせて、食洗機への対応や購入前に確認したいメンテナンス性についても紹介します。
ステンレスボトルは禁止項目が多いって知ってた?
雑貨屋などでも売られているステンレスボトルですが、意外と制約が多いことを知っているでしょうか?
ノーブランドの安いボトルと信頼性のあるボトルの違いは「保温(冷)性能の高さ」だけではありません。とくに熱中症対策でステンレスボトルを購入するなら、絶対に確認してほしいのが「スポーツドリンク」への対応。
安いボトルの多くは、塩分を含んだ酸性のスポーツドリンクやジュースを入れると容器を傷めてしまう可能性があります。一方、サーモスなどのステンレスボトルは「スポーツドリンクOK」をうたっています(温めたスポーツドリンクは非対応。一部の製品を除く)。もちろん、今回発表された新製品もすべてスポーツドリンク対応です。
もうひとつチェックしておきたいのは「食洗機対応」かどうか。ステンレスボトルは細長くて手が奥まで届きにくいうえ、フタ部分は複雑な構造の製品もあります。自宅に帰ってから疲れた身体でマイボトルを洗うのは面倒……という人は多いはず。
サーモスはパナソニックと協業し、数年前から「食洗機で洗えるマイボトル」を発売しています。そんなサーモスの注目食洗機対応ボトルは、2022年に発売した「まる洗ユニット」搭載の「JOQシリーズ」です。従来は380mLタイプ(JOQ-350)と500mLタイプ(JOQ-500)の2モデルがありましたが、8月21日からは新サイズの600mLタイプ(JOQ-600)が追加されます。
JOQシリーズは食洗機対応というだけでなく、「パッキン一体型」なのも特徴。基本的に真空断熱ボトルのフタにはシリコン製のパッキンがついており、洗浄時はこのパッキンを取り外す必要がありました。内部パーツがパッキン一体構造のJOQシリーズは、パッキン一体型の「せん本体」を簡単に着脱できるのです。
「持ち運びのしやすさ」にこだわったシリーズもあります。「JOVシリーズ」と「JOSシリーズ」です。両シリーズは、いずれもフタ部分に収納式のハンドルがついていて、指一本を引っかけて持ち歩けます。ノートパソコンなどを抱えながらの移動に便利そうですね。
JOVシリーズは食洗機対応ですが、残念ながらJOSシリーズは基本的に食洗機には対応していません。パッと見では「食洗機対応」かどうかわかりにくいのですが、サーモスは見分け方について「見た目ではわからないものなので、最終的にはメーカーのサイトや取扱説明書などで確認してください」とのことでした。
冷房が効いた室内でアツアツ麺類が食べられる新製品も
今回の発表会では、サーモス初となる麺用の「サーモス ヌードルコンテナー JEC-1000」も注目を集めていました。麺やトッピングを入れられる樹脂製の容器と、熱い(冷たい)スープを入れられるスープジャーという2つのボトルで構成された製品です。
樹脂製容器は一人分の麺類(約200g)が入る大きさ。その上に、トッピングやオカズを乗せられる専用のトレーを置く構造です。この容器はフタ以外が電子レンジ対応。スープジャーは実容量360mLの真空断熱構造で、麺に保温・保冷したスープをかけてアツアツ麺や冷麺を楽しめます。
このヌードルコンテナーは、スープジャーの本体以外は食洗機対応。麺類にはオイリーなレシピもあるので、手軽に洗えるのはうれしいところ。会社は冷房が効きすぎて寒い! 夏は冷たいものばかり食べがちで胃の調子が悪い……といった人はぜひチェックしほしい新製品です。