音楽ストリーミングサービスとしての「Apple Music」は、いわゆる"サブスク"。Siriで音楽を再生する専用プラン(480円/月)と学生用プラン(580円/月)という例外はあるものの、どれだけ聴いても1,080円/月というサブスクリプションサービスです。
しかしもうひとつ「ファミリープラン」という例外があります。iPhoneなどApple製デバイスでは、管理者/中心人物が満年齢20歳以上であることなど条件を満たすと、管理者を含め最大6人でAppleのサブスクリプションサービスを共有できる「ファミリー共有」を利用できますが、Apple Musicにも月額1,680円で最大6人が各自のデバイスで音楽を楽しめる「ファミリープラン」が用意されているのです。
ファミリープランに登録したうえでファミリー共有の設定をすると、ファミリー共有グループのメンバー全員がApple Music内の音楽や動画を再生できるようになります。しかもメンバー各自で個人用ミュージックライブラリを利用でき、おすすめ曲の提案も各メンバーに対して行われます。楽曲のダウンロードなど、通常の個人プランと比較しても機能的な制限はありません。
ファミリープランは「ファミリー共有」を介して管理されるため、家族だけでなく友人もメンバーにくわえられます。つまり、Apple Musicを友だちと"割り勘"で使うことは可能です。
ただし、月額1,680円の請求は管理者に対して行われること、有料コンテンツの購入料金はまとめて管理者に請求されることは事前に認識しておく必要があります。ファミリー共有グループに登録するときの設定次第では、位置情報が他のメンバーに知られてしまう可能性もあります。「6人で割ったら月額280円で聴き放題!」という単純なものではなく、金銭トラブルやプライバシーの問題を引き起こしかねないことをじゅうぶんに理解しておきましょう。