iPhoneに限らず、インターネット通信対応の高機能なシステムソフトウェア(OS)は、つねに最新の状態で使い続けることがベストです。後から発見されたシステムの不具合や脆弱性など、悪意の攻撃者に付け入られる隙を埋めることができるからです。

だから、ときどき公開されるiOSのソフトウェアアップデートは、特別な事情がないかぎり速やかにインストールしたいもの。iPhoneを何の心配もなく安全に使い続けたいのであれば、就寝時などiPhoneを使わない時間帯を使い、アップデート処理を行いましょう。

そのために、Appleは自動アップデートを推奨しています。iOS 16.4以降、ソフトウェアアップデートのダウンロード(データファイル一式をインターネット経由で取り寄せる処理)とインストール(データファイル一式をシステム領域へ展開する処理)は、自動設定がデフォルトになっているため、特になにもしなくても"いつの間にか"ソフトウェアアップデートが完了しているはずです。

「今夜、アップデートされます」という通知は、その自動インストールの予告です。すでにダウンロードは完了しているからあとはインストールを行うだけ、しかし日中にiPhoneを使えないと困る人もいるだろうからインストールは夜更けに実行します、という意味合いです。

それでは困る、今夜にかぎっては朝まで間を空けずiPhoneを利用できる状態にしておきたいという場合には、自動インストールを一時的に無効化しましょう。「設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」→「自動アップデート」の順に画面を開き、「iOSアップデートをインストール」スイッチをオフにすればOK、これでロック画面に表示され続ける「今夜、アップデートされます」という通知は姿を消すはずです。

  • 「今夜、アップデートされます」という表示を消すには