クリエイティブバンクは4月21日、「アフターコロナ時代のWEB会議システム」に関するアンケート調査の結果を発表した。

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この調査は3月7日~29日の期間に、同社の運営する「デジタル化の窓口」を通じて、全国の会社員・役員1,086名を対象としてインターネットで実施されたもの。

新型コロナ第5類への移行まで1カ月をきった今、対面での会議は増えているか尋ねたところ(図a)、45.5%が「はい」、42.5%が「いいえ」と答えた。どちらもほぼ同じ割合となったが、所属する組織規模でみると、50名以下の企業では「いいえ」(53%)が「はい」(38.1%)を上回っている。企業規模が小さいほど規制緩和の影響が小さく、非対面の会議を維持する方向であることがわかった。

  • グラフ:新型コロナウイルスによる規制が緩和されてきて、所属する組織では対面での会議は増えてきましたか

    【図a】新型コロナウイルスによる規制が緩和されてきて、所属する組織では対面での会議は増えてきましたか

規制緩和となり、所属する組織では対面での会議はどのように増えたか聞くと(図b)、49.1%が「社内との対面会議が増えた」、15.7%が「社外との対面会議が増えた」と答えている。

  • グラフ:新型コロナウイルスによる規制が緩和されてきて、所属する組織では対面での会議はどのように増えましたか

    【図b】新型コロナウイルスによる規制が緩和されてきて、所属する組織では対面での会議はどのように増えましたか

所属する組織でWEB会議システムを利用しているか尋ねると(図c)、60.4%が「している」と答えた。業界ごとの利用率を見ると、実地調査や顧客との信頼関係が重要視されるコンサルティング業でWEB会議システムの利用率が一番低いことがわかった。

  • 【図c】所属する組織ではWEB会議システムを利用していますか

WEB会議システムで重要視する点について聞くと(図e)、「通信の安定性」が最も多かった。約3割が「利用しているWEB会議システムを変えたい」と答えており、その理由として最も多かったのは「音声や映像が途切れる」だった。プロフェッショナルな場で使用することの多いWEB会議システムの絶対的な条件は「通信の安定性」であることがわかった。

  • グラフ:WEB会議システムにおいて重要だと思う点はどこですか

    【図e】WEB会議システムにおいて重要だと思う点はどこですか

WEB会議システムを利用する際に行っている映像や音声の補正に関して尋ねると(図h)、「特に何も行っていない」が最も多かった。「バーチャル背景機能を使う(WEB会議システムのデフォルト機能)」「背景ぼかし機能を使う」などの回答は、「特に何も行っていない」の半分程度となっている。

  • グラフ:WEB会議システムの映像、音声を補正するために行っていること

    【図h】WEB会議システムの映像、音声を補正するために行っていること

バーチャル背景・背景ぼかしを使わない理由は「見られても問題のない背景だから」が約半数で、そのうち回答者の世代が2割を超えたのは40代と50代だった。一般的に経験豊富なビジネスパーソンであるこの世代は、自宅やオフィスなどの職務上の環境が整っていることが多く、バーチャルの背景を使う必要性がないほど、「見られても問題ない」空間でWEB会議を使用する可能性が高いと考えられる。

調査概要

  • 調査期間:2023年3月7日~2023年3月29日
  • 調査対象:国内在住の20代から60代男女
  • 有効回答者数:1,086名
  • 調査機関:『デジタル化の窓口』(運営元:株式会社クリエイティブバンク)
  • 調査方法:インターネットリサーチ(ジャストシステム「Fastask」利用)