米X社(X Corp.)に統合されたTwitterが現地時間4月17日、ヘイト行為やそのほかのルール違反が疑われるツイートのリーチ(表示範囲)を制限する、いわゆる「シャドウBAN」に関して、新たなラベルを追加すると発表した。ネットでは「分りやすくなるから良いのでは?」「全て可視化されるのかどうか…」などと話題となっている。

  • Twitter、「シャドウBAN」ツイートへのラベル付与を発表 - ネット「分りやすくなるから良いのでは?」

    シャドウBANのツイートに新たなラベルを追加。従来はシャドウBANのルールや、そもそも存在自体すら不透明だったので、これはちょっと助かるかも

シャドウBAN(シャドウバン)とは、運営が悪質と判断した特定のアカウントやツイートが、タイムラインや検索結果に表示されにくくなる状態のことで、アカウントの凍結(ban、バン)に次ぐようなペナルティとして認識されている。

今回の発表によれば、ヘイト行為に関連するルールに違反したTwitterユーザーは、違反したツイートに新たなラベルが付与される。このラベルには、「視認性限定:このツイートは、Twitterのルールに違反している可能性があります」と表示されるとのこと。

  • ほかユーザーから見たときのラベル表示

このラベルはツイートした本人と、そのツイートを見たユーザーに同様のラベルが表示。また、ラベルが貼られたツイートはタイムライン上で見つかりづらく、さらに近くに広告が表示されなくなるそうだ。

  • ツイート内容が非表示になる場合も

このラベルは、投稿者本人からの異議申し立てのフィードバックが可能。ただし、フィードバックを送信しても「回答が得られることや、ツイートのリーチが回復することを保証するものではない」とのこと。

Twitterは「ツイート作成者と他のユーザーの両方に、ツイートがどのポリシーに違反する可能性があるかを表示することで、強制措置に新しいレベルの透明性をもたらす」と説明している。

また、Twitterの安全性向上に取り組む「Twitter Safety」の公式アカウントは、「このアクションは、ツイートレベルでのみ実行され、ユーザーのアカウントには影響しません」として、「ツイートのリーチを制限することで、『放置か削除か』という二者択一のコンテンツモデレーションを減らし、言論の自由とリーチの自由というアプローチをサポートするもの」だとツイートしている。

まずは、ヘイト行為に関連するルール違反ツイートに適用され、今後数カ月以内に順次ほかのポリシー領域にも拡大する予定としている。

ネット上では「これはわかりやすくてありがたい(もうなりたくないけど)」「今までなんの警告もなかったので ちょっと助かるかな。」「これでこれまで不可視だったものが全て可視化されるのかどうか…」「なんで!!なんでそう変な方向にばかり思い切りがいいのよ!!」「シャドバン無いと言ってたけど、公式に認めたということか」「分りやすくなるから良いのでは?」などの声が寄せられた。