いちど接続したことがあるWi-Fiスポットには、次回から自動的に接続できる...iPhoneでは改めて説明する必要がないほど知識として浸透しています。それはアクセスポイント名とパスワードが対になって記録されているからですが、ユーザの目に触れることは基本的にありませんでした。

「でした」と過去形になっている理由は、iOS 16で「過去に接続したWi-Fiスポットの情報」を閲覧する機能が追加されたからです。「設定」→「Wi-Fi」画面の右上にある「編集」ボタンをタップすると、Face ID/Touch IDによるユーザ認証を経たうえで、過去に接続したことがあるWi-Fiスポットがアルファベット順に表示されます。

このWi-Fiスポットリストには、現在利用中のiPhoneで接続したものはもちろんのこと、バックアップやデータ転送に含まれる過去の情報も含まれます。iPhoneを機種変更して使い続けている場合、数台前の頃に宿泊したホテルのWi-Fiスポット名が表示されるなど、自分のiPhone使用歴を振り返る参考にもなります。

表示されたWi-Fiスポット名をタップすると、最後に使用したパスワードやWi-Fiアドレス(MACアドレス)、自動接続可否などの情報を確認できます。パスワードは「●●●●●●」のように隠されて表示されますが、タップすると隠ぺいは解除され、コピーまたは読み上げを指示できるようになります。

何年もiPhoneを利用していると、自宅はもちろん駅や空港など公共スペースに設置されているものなど、多くのWi-Fiスポットが表示されます。削除することもできますが、データ量が小さいため積極的に削除するメリットはありません。接続経験があるWi-Fiスポットのパスワードを調べたいときに頼れる存在、とだけ覚えておけばじゅうぶんでしょう。

  • 接続経験があるWi-Fiスポット、iPhoneはしっかり記憶しています