リコーイメージングは4月13日、モノクローム写真の撮影に特化したデジタル一眼レフカメラ「PENTAX K-3 Mark III Monochrome」を発表した。価格はオープンで、予想実売価格は33万円台前半の見込み。一般のカメラ量販店で取り扱う。派生モデルとして、外観塗装をマットブラックに変更した「PENTAX K-3 Mark III Monochrome Matte Black Edition」をリコーイメージングストア限定で販売する。こちらの予想実売価格も33万円台前半の見込み。発売はいずれも4月28日。

  • モノクローム写真の撮影に特化したデジタル一眼レフカメラ「PENTAX K-3 Mark III Monochrome」

「PENTAX K-3 Mark III Monochrome」は、2021年11月に開催したファンイベント「PENTAX ミーティングオンライン 2021」で、ユーザーが企画提案したものを製品化したモノクローム撮影専用モデル。

ベースモデルは、APS-Cデジタル一眼レフ「PENTAX K-3 Mark III」で、ローパスフィルターレス仕様のモノクローム専用CMOSイメージセンサー搭載している。有効画素数は約2,573万画素で、イメージセンサーからの情報を最大限生かすよう「PENTAX K-3 Mark III」から画質の再設計を行い、画像処理を一新した。

  • ローパスフィルターレス仕様のモノクローム専用CMOSイメージセンサーを搭載する

一般的なカラー用イメージセンサーのモノクローム画像と違い、1画素1画素で輝度情報を取得し、レンズを通して入ってきた光の情報をダイレクトに画像に反映。これにより、繊細さ、高解像、階調再現性に優れたモノクローム描写が可能としている。

多彩なモノクローム表現手段として、専用のカスタムイメージも搭載。「スタンダード」に加え、ローキーでコントラストが高めの「ハード」、ハイキーでコントラストが低めの「ソフト」の3種類を収録する。調色設定やキー、コントラスト、コントラスト(明部)、コントラスト(暗部)、シャープネスなども細かく調整できる。

本体デザインは、モノクロームモデルならではのこだわりを随所に発揮。表示パネルには白色バックライトを採用し、背面左上に「Monochrome」の文字を印字。ボディ前面のSRバッジも専用のシルバーに変更している。メニュー画面の配色は初期状態がモノクロになっており、各部操作アイコンは濃淡の異なる3種類のグレーで表現している。

  • 背面には「Monochrome」の文字が見える

  • 表示パネルのバックライトはホワイトとなる

そのほかの仕様面は「PENTAX K-3 Mark III」を踏襲している。本体サイズはW134.5×D73.5×H103.5mm、重さは約820g(バッテリ、SDメモリーカード含む)。

本製品は数量限定品ではないものの、製造できる台数が限られるため、予約状況によっては届くまでにかなりの時間がかかる場合があるとのことだ。

  • 外観塗装をマットブラックに変更した、直販限定の「PENTAX K-3 Mark III Monochrome Matte Black Edition」

  • ペンタ部などの塗装がマットブラックになり、印象がかなり異なっている