8,000歩以上のウォーキングを週1~2日行うだけでも、死亡リスクを低下させ、健康に十分良い影響がもたらされるという。これは、京都大学と米カリフォルニア大学の研究チームが実施した研究でわかったもので、国際学術誌「JAMA Network Open」に3月29日付けで掲載されている。

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    8,000歩以上のウォーキングを週1~2日するだけでもかなり健康に良いらしい

これまでも過去の研究から、1日8,000歩以上歩く人の死亡リスクは低下することは分かっていたが、どの程度の頻度で目標歩数を達成する必要があるのかについては、研究されてこなかったのだそう。今回、「週末にまとめて歩いても健康に効果があるのか」といった外来患者の相談がきっかけとなり、同研究チームは、1週間に8,000歩以上歩く日数と、死亡率の関連性についての研究を実施したそうだ。

本研究は、米国の国民健康栄養調査「NHANES」のデータを用いて実施。20歳以上の参加者3,101人を対象に、1日8,000歩以上歩いた日数が0日、1~2日、3~7日であった場合の死亡リスクをそれぞれ検討した。

結果は、週に1日または2日でも8,000歩以上歩く人は、週3日以上歩く人と、ほぼ同等の死亡リスクの低下が見られたという。具体的には、週に一度も8,000歩/日以上歩かない人と比べて、1~2日歩いている人は死亡率が14.9%低く、3日以上歩いている人は16.5%低かった。加えて、歩数を6,000歩や10,000歩に変化させても同様の結果が得られたそうだ。

  • 週1~2日8,000歩以上歩く人は、週3日以上歩く人とほぼ同等に死亡リスクが低下するようだ

また、心筋梗塞や脳梗塞などの心血管疾患が原因となる死亡リスクについても、週に一度も8,000歩/日以上歩かない人と比較して、1~2日歩いている人は8.0%、3日以上歩いている人は8.4%低かったという。

同研究チームは、この結果に、「運動の時間を確保できない人や、仕事の都合上定期的な運動が難しい人でも、週に数日間だけ歩く習慣を取り入れることで健康リスクを低減できる可能性があり、現代社会の働く世代や高齢者にとって重要なエビデンスとなることが期待される」としている。

ネット上では「8000歩って結構よね」「週1.2回なら気兼ねなくウォーキングできそう🥺」「ドラクエウォーク正義!(笑)」「ポケモンGOかドラクエウォークのおかげで大丈夫そうです」などの声が寄せられた。