日産自動車と日産東京販売は3月8日、メタバース上の仮想店舗「NISSAN HYPE LAB」の実証実験を開始した。実施期間は6月30日まで。VR機器を用意する必要はなく、スマートフォンやパソコンから参加できる。

  • NISSAN HYPE LAB

    NISSAN HYPE LAB

Unreal Engine 5を用いて開発した独自のメタバース空間に仮想店舗をオープンし、車種・グレードの選定からバーチャル試乗、購入契約に至るまでのサービスを提供する。

サクラやエクストレイルなど最新モデルの内外装を3Dシミュレーターで見られるほか、毎日11時~20時にはバーチャルスタッフが常駐し、案内を行う。なお、車の購入やカーライフアドバイザーとの相談に関しては、日産東京販売のエリアとなる東京都内在住者に限る。また、下取り車がある場合など、購入条件によっては実店舗での対応が必要となるケースもある。

日産自動車は2022年5月に軽EV「サクラ」を発表した際、同日中にVRChatでのお披露目会を開催したほか、現実世界よりも早く同車を試乗できるワールド「NISSAN SAKURA Driving Island」を公開した実績がある。今回はもう一歩踏み込んで販売まで行い、自動車の新たな販売方法の可能性を検証する取り組みとしている。

  • 「サクラ」の3Dドライビングビュー

    「サクラ」の3Dドライビングビュー