UGREENは3月6日、ポータブル電源「PowerRoam 600」を発表した。急速充電機能を搭載しており、680Whの大容量ながら約50分で80%まで充電でき、約90分でフル充電できる。バッテリーは、世界第2位のEV(電気自動車)メーカーとして知られる中国BYDと共同開発した新世代のリン酸鉄リチウムバッテリーを採用し、安全性の向上を図った。充放電サイクルは3,000回以上と長寿命化も図っている。バッテリー残量が0%になっても、スマートフォンを1回満充電できる電力を供給する緊急モードも備えた。

希望小売価格は、PowerRoam 600が79,800円、100Wソーラーパネル「SC100」が29,800円、200Wソーラーパネル「SC200」が49,800円。販売開始記念として、AmazonでPowerRoam 600が30%引きで購入できるキャンペーンも実施する。販売はいずれも3月7日から。

  • 急速充電機能を搭載した680Whのポータブル電源「PowerRoam 600」

680Wh(212,800mAh)の容量を持つポータブル電源。独自の急速充電技術「PowerZip」を搭載し、0%の容量から約90分でフル充電できる。約50分あれば80%までの充電が完了する。UPS(無停電電源)機能も搭載しており、停電時や入力異常が発生すると20ミリ秒以内に出力がバッテリーへと切り替わり、接続した機器の電源断を予防できる。

  • 過剰な装飾を省いたモノトーンのデザインは上品な印象だ

  • 重量は約9kgあるが、頑丈な固定式ハンドルのおかげで不安なく持ち運べそう

  • 瞬間出力は最大1500Wと大きく、消費電力の大きなキッチン家電の多くに対応する

バッテリーは、米テスラに次ぐ世界第2位のEVメーカーとして知られる中国BYDと共同開発した新世代の26650リン酸鉄リチウムバッテリーを採用した。充放電サイクルは3,000回以上。高温/短絡/過電圧保護機能も備え、安定性や安全性も高めた。

  • 充電や給電の目安。55Wの電気毛布は約10時間動かせるので、停電時や災害時の備えとしても実用的に使える

  • 停電時も電気ポットやコーヒーメーカーが使えるので、冷えた体を温められる

出力端子は5つのAC100V端子をはじめとする12ポートを用意し、最大12のデバイスに同時に給電できる。インバーター技術「U-Turbo」を搭載し、瞬間出力は最大1500Wに対応する。電源周波数は50Hzと60Hzの両方に対応し、どちらかの周波数にしか対応しない家電も正常に使える。

  • 最大12台のデバイスに給電できるので、キャンプなどで活躍しそう

  • AC100VとUSB出力を備えるので、自宅でのリモートワークで利用する機器にまとめて給電できる

バッテリー残量が0%になった場合でも、USB端子経由で1台のスマートフォンを満充電できる電力を供給できる「残量0%緊急モード」を備える。バッテリー寿命を縮める可能性があるため、あくまで緊急時の利用にとどめてほしいとしている。

別売で、曇天などの太陽光が弱い状況でもより大きな出力が得られる最新技術を用いたソーラーパネル2種類を用意する。100W出力の「SC100」と200W出力の「SC200」があり、SC200利用時は最短4時間でPowerRoam 600をフル充電できる。

  • 別売のソーラーパネルを用いれば、最短4時間でフル充電が可能

本体には4.7インチの表示パネルを備える。通信機能はWi-FiとBluetoothを備えており、専用のスマホアプリと組み合わせればバッテリー残量や充放電の状況をリアルタイムにチェックできる。

  • Wi-FiとBluetoothを内蔵しており、専用アプリを導入したスマホと連携させれば詳細な情報が手元で確認できる

本体サイズは30.4×18.2×23.9cm、重さは約9kg。

販売開始記念として、AmazonでPowerRoam 600が30%引きで購入できるキャンペーンも実施する。標準で5%引きが適用され、さらにクーポンコード「UGREEN600」を入力すると25%引きが適用され、合計で30%引きとなる。