米Microsoftは2月15日(現地時間)、「Windows 11 Insider Preview Build 25300」をDevチャネルにリリースした。日本語を含む複数の言語に「ライブキャプション」の対応言語を拡大。またスナップレイアウトのユーザーインターフェイスの改善を試している。

ライブキャプションは昨年9月に「Windows 11, version 22H2」の目玉機能としてWindows 11に導入されたが、サポート言語が英語(US)に限られていた。ビルド25300では、日本語、中国語(簡体字および繁体字)、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語(ブラジル)、スペイン語、その他の英語で同機能を利用できる。

ライブ・キャプションは、Windowsのサウンド出力から音声を検出して字幕を自動生成する。ライブキャプションが実装されるまで、字幕の自動生成はYouTubeのような機能を備えたサービスやアプリでしか利用できなかった。ライブキャプションによって、非対応のサービスやアプリでもWindowsの機能として字幕を利用できるようになった。聴覚障碍のある人をサポートするアクセシビリティ機能の1つとして提供されているが、音量を上げられない状況で自動字幕生成を使って動画コンテンツを視聴したり、ビデオ会議で発言の内容を目でも確認するなど多くのユーザーにとって役立つ機能であり、日本語対応が待たれていた。

スナップレイアウトは、タイトルバーにマウスオーバーした時にフライアウトが表示されるまでのホバー時間を短くしたり、フライアウトに使用中のアプリのアイコンを取り込んで説明的なタイトルを追加するなど、発見性を向上させてより多くのユーザーに同機能を活用してもらう方法をいくつか試している。

それらのほか、同じMicrosoftアカウントでサインインしている全てのデバイスで、音声入力設定、自動句読点、音声入力ランチャーを同期する変更(ビルド25227でロールアウト開始)をDev Channelの全てのWindows Insiderに提供する。また、「Windows Subsystem for Linux」(WSL)のアップグレード体験を改善した。ビルド25267からインボックス(OS内蔵)版のWSLを削除しており、ユーザーがインボックス版を起動した場合にMicrosoft Storeから新しいWSLをインストールするように促すプロンプトを表示する。