ソニーは1月18日、フルサイズミラーレス用の標準ズームレンズ「FE 20-70mm F4 G」(SEL2070G)を発表した。広角側を20mm始まりとした開放F4通しの標準ズームレンズで、Gレンズならではの高い描写性能を維持しながら、500gを切る小型軽量に仕上げた。XDリニアモーターの搭載でオートフォーカス性能を高めたほか、フォーカスブリージングの抑制やアクティブモードの手ブレ補正に対応するなど、動画撮影時の画質向上も図った。写真だけでなく動画も撮影する人に売り込む。
価格はオープンで、予想実売価格は185,000円前後。発売は2月10日。
これまでの24mm始まりの標準ズームレンズよりもさらにワイドな絵が撮れる、広角域を重視した20-70mmの標準ズームレンズ。動画撮影目的でαシリーズを購入したユーザーは、超広角の単焦点レンズレンズ「FE 20mm F1.8 G」を1本目のレンズに選ぶ傾向があるといい、現在売れ筋の標準ズーム「FE 24-105mm F4 G OSS」よりも広角側を広くカバーしつつ軽いレンズに仕上げた。電動ズームは搭載しない。
I型モデルよりも大幅な小型軽量化を果たした「FE 24-70mm F2.8 GM II」「FE 70-200mm F2.8 GM OSS II」と同様に、ソニーの最新光学設計技術とXDリニアモーターを用いることで、高い描写性能を備えつつレンズを小型軽量に仕上げた。現在売れ筋の「FE 24-105mm F4 G OSS」と比べ、重さは175g軽く、長さは14mm短い。フィルター径は72mm。XDリニアモーターの搭載で、オートフォーカスの速度や動体への追従性能も高めた。
近接撮影にも優れている。最短撮影距離は0.3(W) ~0.25(T) mで、マニュアルフォーカス時は全域で0.25mまで寄って取れる。最大撮影倍率は0.39倍。レンズは防塵防滴構造。
αシリーズが備える高性能手ブレ補正機能「アクティブモード」にも対応しており、超広角を維持したままブレを抑えた動画が撮影できる。フォーカスブリージングも抑制した。
おもなスペックは以下の通り。
- レンズ構成:13群16枚
- 最短撮影距離:0.3(W) ~0.25(T) m、0.25m(MF時)
- 最大撮影倍率:0.39倍
- アクチュエーター:XDリニアモーター
- 絞り羽根:9枚
- レンズコーティング:フッ素コーティング
- 大きさ:78.7×99mm
- 重さ:488g
サンニッパの超望遠レンズ「FE 300mm F2.8 GM OSS」の開発も発表
FE 20-70mm F4 Gの発表に合わせ、ソニーはフルサイズ対応の超望遠レンズ「FE 300mm F2.8 GM OSS」の開発発表も行いました。2024年初頭の商品化を目指すとしています。詳細なスペックや特徴、価格などは一切明らかにされていません。2024年はフランス・パリで夏季五輪が開催される予定になっており、その需要を狙った新製品とみられます。