今年2023年1月10日、Windows 8.1やWindows RTのサポートが終了した。Microsoftも「2023年にサポートが終了する製品」とのページを用意し、啓発に努めている。

Windows 8.1やWindows RTに加えて、Windows 7 ESU(拡張セキュリティ更新プログラム)も本稿が掲載された時点ですでにサポート終了を迎えている。なお、Windows 8.1にESUは提供されない。2023年4月11日にはMicrosoft Office 2013の製品群、ユーザーによっては2023年10月10日にサポート終了するWindows Server 2012/2012 R2、Hyper-V Server 2012/2012 R2の代替環境を用意する必要があるだろう。

  • おそらく最後の月例更新プログラムとなるWindows 8.1

    おそらく最後の月例更新プログラムとなるWindows 8.1

Microsoftは一連の製品に標準(メインストリーム)サポートを5年、延長サポートを5年といったように、計10年間のサポート期間を設けている。オンプレミスで実行する業務用製品群としては少々もの足りないが、コンシューマー向け製品であれば十分だろう。

読者諸氏の多くはWindows 10もしくはWindows 11に移行済みと思われるが、2025年10月14日で延長サポート期間を終えるWindows 10は市場から退陣する準備を始めている。日本マイクロソフトのWindows 10 Homeダウンロードページには、「2023年1月31日に販売終了」の一文が加わった。Windows 10 Proダウンロードページも同様だ。

  • Windows 10 Homeのダウンロード購入ページ

たとえば、Windows 10インストール時は任意のエディションを選択し、インストールを終えてからMicrosoft Store経由でプロダクトキーを入手する。この手法が2023年2月から使用できない。新たなWindows 10 PCの自作を考えているユーザーは注意が必要だ。

Windows 10は2015年7月に登場し、2023年で8年目を迎える。Windows 11もリリース当初は訝(いぶか)しむ箇所が多かったものの、バージョン22H2からは安定的に使える期間が延びてきた。Windows Insider ProgramのDevチャネルやベータチャネルの進捗を見る限り、2023年に登場するであろう次の更新プログラムで安定性の向上や機能改善が加わるだろう。

Windows 11の厳しいシステム要件が、Windows 10からWindows 11へのスムーズな移行を妨げていることは周知のとおり。筆者も先ごろサブPCのOSを古いWindows ServerからWindows 10に変更したばかりで、何事もなければ2025年7月まで使い続ける予定である。2年後にWindows 11アップグレードを強行するのか、新PCを用意するのかは、そのとき考えたい。

  • 日本マイクロソフトが2015年7月に開催したWindows 10の説明会

  • Windows 10のイベントで報道陣にふるまわれたケーキ