パナソニック オートモーティブシステムズは米国時間1月4日、米ラスベガスで開幕した「CES 2023」(会期:現地時間1月5日~8日)にあわせ、EV(電気自動車)向けに設計した独自のモジュール式オーディオシステムを発表した。EV用プラットフォームに最適化した設計を再考したという。

従来の車用オーディオシステムからスリム化・軽量化・低消費電力化を図り、その上でいかにサウンド体験を向上できるかを考えたという。同社は車両の構造を利用したサウンドシステムを構築、モジュール化し、車内環境をサウンドキャリブレーションに利用する設計を実現。スピーカー数を減らしつつ拡張性を高め、オーディオシステムの重さと消費電力を削減した。これにより運転席周辺のスペースに余裕を持たせられ、かつメーカーの生産コスト削減、環境負荷の低減にもつながるという。

音質は同社の技術テストをクリアし、大型のサウンドシステム以上の性能を備え、人が車内のどこに座ってもより高品質のリスニング体験をもたらすとした。なお、パナソニックグループでは、CES 2023でモビリティ分野の新デバイスを多く発表。EV用円筒形リチウムイオン電池や、車載用ナノイーX空気清浄機などもあわせて公開している。