2022年も、さまざまな魅力を持つデジタル機器が登場しました。今年は何といっても物価高が直撃。デジタル機器の多くが、コスト高や円安を背景に、値上げを余儀なくされました。そんな中でも購入を決めたお役立ちアイテムを、デジタル業界に詳しいライター諸氏に聞きました。

2022年に購入したベストアイテム、今回紹介するのはポータブルオーディオ製品に詳しく、イベントや配信番組のMCなども精力的にこなしているライター・作詞家の工藤寛顕さんです。イチオシ製品は、Amazonの電子書籍リーダー「Kindle Paperwhite シグニチャーエディション」(第11世代)。それまで使っていたKindleから大幅な進化を遂げていたのが、購入の決め手だったそうです。

  • 「Kindle Paperwhite シグニチャーエディション」(第11世代)

  • 選んだ製品:「Kindle Paperwhite シグニチャーエディション(第11世代)」(Amazon)
  • 価格:19,980円
  • 選んだ理由:使いやすい電子書籍リーダーが欲しかった
  • 満足度(5段階):★★★★★

気になる「Kindle Paperwhite」の使い勝手

皆さんこんにちは、ライターの工藤寛顕です。

2022年もいよいよ終盤というところで、今年に何を買ったかを思い起こしてみたところ、それほど思い浮かばないことに気がつきました。この物価高で無意識に散財を控えていたのかも……。来年は心置きなくお金を使い散らかせる年になるとよいですね(?)。

さて、そんな2022年に「それでも購入してしまった!」という製品ということで、今回はAmazonの電子書籍リーダー「Kindle Paperwhite シグニチャーエディション」を紹介します。

  • 手に持ちやすいサイズのKindle Paperwhite シグニチャーエディション

  • 立ててみたところ

2021年後半に登場したKindle Paperwhite シグニチャーエディションは、いわゆる電子ペーパーのディスプレイを搭載する電子書籍リーダー。Kindleシリーズの中ではミドルクラスにあたる製品で、世代としては第11世代となります。購入時の価格は19,980円。Amazon製品は価格変動が少なめ(しかもベースが安い)なので、物価高においてもあまり罪悪感なく購入できるのが素晴らしいですね。セールも多いし。

僕は以前からそれなりに読書好きだったのですが、2016年頃に紙の書籍をすべて処分し、同時にKindle Paperwhiteの第7世代を購入。電子書籍化を進めてきました。つまり、今回が初のKindleではなく、手持ちのKindleをアップデートする形となったわけです。

  • 読書デバイスとして新たに第11世代を購入した

「昔の機種を持っているなら、そのまま使えばいいんじゃない?」と思われるかもしれませんが、やはり一昔前の製品となるとビミョーに使い勝手が悪く、最近ではめっきり触れる機会がなくなっておりました。それがこの度のシグニチャーエディションで見事に改善されたらしい、というのが購入のきっかけ。今回はそのあたりを中心に紹介していきたいと思います。

スリムで持ちやすく、ワイヤレス充電&防水対応がうれしい

まず、USB-C&ワイヤレス充電に対応したことが一番の注目どころでした。待望のUSB-C採用もうれしいのですが、何より決め手となったのがワイヤレス充電。パッと手に取って本を読み、読み終わったら元の位置に戻すだけで充電される。まるで本物の本のようにストレスフリーに扱えるのは非常に素晴らしく、これだけで買う価値があったといっても過言ではありません。

  • ワイヤレス充電に対応しているのがうれしい

  • USB-C端子を下端に搭載

そして、電子ペーパーの表示の美しさは相変わらず素晴らしい! ただ、第7世代から解像度がわずかに向上しているものの、体感上はそこまで大きな変化はなく、「変わらず見やすいな」という程度の印象でした。しかし、ベゼルが細く、かつ段差がないフラットなデザインになったことは大きな変化です。やはり外観が目に見えてスリムになったことで、手にしたときの収まりの良さというか、読書中のノイズのなさが、さらに洗練されたと感じました。

  • 電子書籍を表示させたところ。変わらず見やすい

  • 段差のないフラットデザインのベゼル

  • 過去機種と並べてみると、ベゼルが細くなったことがよく分かる

また、使ってみて意外とうれしかったのが防水対応。「せっかく防水だし……」ということでお風呂場に持ち込んでみたところ、これが大正解。ゆったりとお湯に浸かりながら読書に集中できるという感覚は新しく、ボリュームが少なめの作品なら一度の入浴で読み終えてしまうほどでした。

この製品ならではの特徴というわけではありませんが、やはり7型クラスという扱いやすいサイズも魅力のひとつ。コンパクトなクラッチバッグなどにもスルリと入るので、荷物を増やしたくないお出かけ時にも助かります。防水機能と合わせて、幅広いシーンで活躍してくれるのは紙媒体以上の強みといえるかも。

  • コンパクトなクラッチバッグにも収まるサイズ感がよい

他にも、操作のレスポンスや画面の切替速度が大幅に向上していたり、内蔵ストレージが8GB→32GBに増加していたりと、細かな使い勝手も着実に進化を遂げています。……こんなことが商品説明ページに書かれているのを見て、「めちゃくちゃ進化してるじゃん!!」と思わずポチッてしまったのが今回のシグニチャーエディションというわけでした。もちろん後悔はまったくしておらず、電子読書ライフをさらに充実させてくれたお気に入りの1台です。

Kindleの買い替えを検討している方はもちろん、紙書籍からの移行を考えている方も、ぜひ一度チェックしてみてはいかがでしょうか。