英イースト・ロンドン大学の研究チームは、若者のインターネットの利用実態に関する調査結果を発表。10代の若者の間では、オンライン上での犯罪行為が常態化しつつあることが明らかとなったようだ。
本調査は、EUが資金提供し、欧州警察機構のサイバー犯罪センターと共同で実施したもの。欧州9カ国(イギリス、フランス、スペイン、イタリア、ドイツ、オランダ、スウェーデン、ノルウェー、ルーマニア)の16歳から19歳の8,000人を対象に、20種類のオンライン行動について質問を行った。
結果として、参加者の半数近くが、ほとんどの地域で違法とみなされる行為に関与していることが明らかとなったという。具体的には、参加者の3人に1人がオンライン上の著作権侵害に関与し、4人に1人がネット上での荒らし行為を、5人に1人がネット上で性的なメッセージや画像のやりとりを行ったことがあると回答。また、10人に1人はヘイトスピーチやハッキングを行ったことがあると回答したというのだ。さらに、10人中4人はオンライン上でポルノを見たことがあると回答したそうだ。
同研究チームのジュリア・デビッドソン氏は、「EUの若者の大部分が何らかのサイバー犯罪に関与していることを示しており、低レベルの犯罪行為をオンライン上で行い、オンライン上でリスクを冒すことが常態化しつつある。」と述べている。
ネット上では「メディアリテラシーは重要なテーマだ...」「興味深いな」「これは重要なトピック!」などの声が寄せられた。