ビジネスICTツールの開発を行う企業・ネオジャパンが、ビジネスチャットに関する実態調査の結果を公開した。この調査で、ビジネスチャットで好感を持たれる絵文字が「にこにこ顔の絵文字」だった一方、不快に感じるのは「目がハートの笑顔絵文字」だったことがわかったという。

  • ビジネスチャットで要注意! 最も不快な絵文字は「目がハートの笑顔」

    ネオジャパンがチャットツールに関する実態を調査

チャット上で感謝などを伝える際、リアルな「顔」が見えない分、感情を伝えにくいという場面がある。そこで、表情の代わりにテキストに絵文字をつけて送る人は多いのではないだろうか。同社は今回の調査でわかった「好感を持てる」絵文字や、「不快に感じる」絵文字をランキング形式で紹介している。

本調査は、同社が立ち上げた「NEOビズコミ研究所」が行ったもので、ビジネスチャットの使われ方をより深く洞察する目的で実施された。業務でチャットツールを使う20代~50代のデスクワーカー400人を対象にWeb調査した。

結果として、「Q.ビジネスチャットで上司や先輩からもらって『好感が持てる』ありがとうは?」という質問に対して、最も好感を持てるのは「にこにこ顔の絵文字」だったようだ。この絵文字は世代別に見ても、若手からベテランまでと、多くの世代から支持を得ていることがわかった。

  • 「Q.ビジネスチャットで上司や先輩からもらって『好感が持てる』ありがとうは?」という質問。もっとも好感を持てるのは「にこにこ絵文字」だったそう(ネオジャパン調べ)

また、「Q.ビジネスチャットで部下や後輩からもらって『好感が持てる』よろしくお願いしますは?」という質問に対して、こちらでも最も好感を持てるのは「にこにこ顔の絵文字」だった。次いで「おじぎする人絵文字」がランクイン。これは、日本で育まれてきた「人にお願いする時はへりくだる」気質が、チャットツールの時代にも受け継がれているのでは、と同社は分析している。

さらに、「Q.ビジネスチャットで『不快に感じる』絵文字は?」という質問に対して、上司・先輩から部下・後輩への「ありがとう」と、部下・後輩から上司・先輩への「よろしくお願いします」の両方で、最も不快に感じるのは「目がハートの笑顔絵文字」だったようだ。ハートは情熱的な感情を表現できる一方で、「よこしまな感じ」や「いやらしさ」を感じてしまうのかもしれない、と同社は考察している。ビジネスシーンでの利用は避けた方が良さそうだ。

  • 「Q.ビジネスチャットで『不快に感じる』絵文字は?」という質問。もっとも不快に感じるのは「目がハートの笑顔絵文字」だと判明(ネオジャパン調べ)

このほか調査結果では、絵文字を使わず地の文で好感を持てる感謝の表現や、チャットツールでのやりとりでの世代間ギャップなどの調査結果も公開している。一読しておいて損はないだろう。

ネット上では「世代間ギャップが顕著だ😆」「仕事のチャットで絵文字使うの理解できない」「おもろいw」などの声が寄せられた。