富士通ゼネラルは12月9日、ルームエアコン「ノクリア」2023年モデルとなるXシリーズとZシリーズを発表した。両シリーズとも対応畳数により、6畳~29畳用まで9機種をラインナップする。

発売日はXシリーズが2022年12月10日、Zシリーズが2022年12月24日。価格はオープン、推定市場価格(税・工事費別)は、Xシリーズが30万円前後(6畳用)~47万円前後(29畳用)、Zシリーズが28万円前後(6畳用)~42万円前後(29畳用)。

  • フラッグシップとなる「ノクリア」Xシリーズ室内機

  • 「ノクリア」Zシリーズ室内機

新モデルでは、ノクリア独自の清潔・除菌機能である「ノクリア・クリーンシステム」の拡充を図った。

従来モデルも備えていた、熱交換器のカビ菌や細菌を除菌する「熱交換器加熱除菌」、室内の空気を清浄化する「プラズマ空清」に加え、室内機のフィルターに独自の「ウイルカット・フィルター プラス」を、送風路に「防カビ送風路」を新搭載。

ウイルカット・フィルター プラスは、室内機のフィルターにウイルス抑制作用のあるコーティングを施し、フィルター上に付着したウイルスや細菌を抑制し、カビの繁殖も防ぐ「ウイルカット・フィルター」を強化したもの。新しくアレル物質(花粉・ダニの死がい・カビ)の抑制効果も追加した。

防カビ送風路は、防カビ効果がある材料を採用した室内機内の送風路。風の吹き出し口でも、カビの繁殖を抑制するという。このほか、カビ対策の機能として、温度や湿度などカビが増殖しやすい条件がそろっていないかを毎日1回確認し、そろっているとカビ抑制運転(52度以上で10分間加熱)を自動で行う「カビ抑制タイマー」を搭載した。

  • さらに拡充したノクリア・クリーンシステム

暖房運転時に役立つ機能も改善・追加された。1つ目が複眼ふく射センサーによる足元温度を検知する機能の強化。室温が設定温度に到達した後の床面温度を測定し、足元のあたたまりが不十分と検知した場合は、風向きをさらに下方向へと自動調整し、効率的に室内を暖める。

2つ目が除霜運転中も暖房運転を継続する「バイパス暖房」。従来の室外機は、霜が付着した場合、一度運転を停止して約4~15分間の除霜運転を行っていた。新しいモデルでは、室外機と室内機をつなぐ経路を新しくバイパス化。暖房運転時に室内機へ向かう高温の冷媒を室外機の熱交換器に一部流すことで、室外機の熱交換機に付着した霜を溶かしながら暖房運転を継続する。

  • 除霜しながら部屋を暖められるバイパス暖房

2022年モデルからの変更点は、XシリーズとZシリーズで共通。XシリーズとZシリーズの外観以外の主な違いは、2022年モデルと同じく「ハイブリッド気流」および「抗菌・防カビコーティング送風ファン」の有無。

Xシリーズでは、デュアルブラスターとセンターファンにより、温度と速さが違う二種類の気流「ハイブリッド気流」で室内をすばやく快適な空間にする。また、Xシリーズの送風ファンには、抗菌・防カビ加工を施しており、エアコン内部をより清潔に保てる。

このほか今回発売する2023モデルが、従来モデルから引き継いだ特筆する機能としては、「スマホリモコンモード」への対応。家の中に無線LAN環境がなくても、スマートフォンに専用アプリ「ノクリアアプリ」をインストールすることで、スマートフォンをリモコンとして使える。無線LAN環境のある住宅なら従来機と同様に、「クラウド接続モード」を利用して屋外からのリモコン操作も可能だ。

  • ノクリアアプリ

  • Xシリーズの付属するリモコン

  • Zシリーズを設置したようす