MMD研究所は11月25日、9月に実施した「2022年9月通信サービスの料金と容量に関する実態調査」の結果を発表した。調査によれば、月々の携帯料金の支払いは、4キャリアの利用者で平均8,913円、オンライン専用プラン利用者で平均6,478円、サブブランド利用者で5,072円、MVNO利用者で3,889円となったという。

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通信会社に支払う月額料金はキャリア/サブブランド/MVNOいずれも増加

今回の調査では、スマートフォンを利用している18歳~69歳の男女36,535人を対象に、利用しているスマートフォンの通信契約について尋ねている。対象のうち、支払っている通信料金の額を把握しているかを聞いたところ、把握していたのは82.4%だった。

この通信料金の額を把握している人に、支払っている月額料金を尋ねた結果が次のグラフ。なおこの月額料金には、通信プラン費用、通話代、端末代金のすべてを含む。

  • グラフ:支払っている月額料金

    支払っている月額料金

NTTドコモ/au/ソフトバンク/楽天モバイルの4キャリアの利用者は、平均して月額8,913円を支払っている。楽天モバイルを除いた3大キャリアの利用者に限ると月額9,526円となり、平均支払い額はさらに増加。またオンライン専用プランのユーザーは平均6,478円、キャリアのサブブランド(UQ mobile/Y!mobile)のユーザーは平均5,072円、MVNOユーザーは平均3,889円の支払いだ。

なお、この金額の差には、後述のように4キャリアの利用者に大容量プランを利用する比率が高いことも影響している。とはいえ、オンライン専用プラン/サブブランド/MVNOの利用が通信料金の抑制につながる傾向があるのは間違いなさそうだ。

なお、2021年11月との比較では、大手3キャリアのユーザーは1,055円、サブブランドのユーザーは400円、MVNOユーザーは48円、それぞれ支払額が増加しているとのこと。2020年から2021年にかけては各セグメントで目立った支払額の減少が見られたが、2021年で下げ止まっている模様。2021年から2022年にかけても全体としては通信費の減少傾向が続いているが、それは低価格な事業者・プランへの移行によって実現されているといえる。

  • グラフ:支払っている月額料金の推移

    支払っている月額料金の推移

通信費+通話代は4キャリア平均平均4,683円、MVNO平均1,567円

端末費用を除く通信費+通話料の月額料金を聞いた結果が次のグラフ。金額がわからないという回答者は除外している。

  • グラフ:通信(通話込み)の月額料金

    通信(通話込み)の月額料金

4キャリアのユーザーは、「3,000円~4,000円」が14.6%と最多で、平均は4,683円。大手3キャリアユーザーに限ると、「3,000円~4,000円」が15.2%で最多なのは変わらないが、平均は5,150円と1割程度増加。オンライン専用プランのユーザーは「2,000円~3,000円未満」が36.4%でもっとも多く平均は3,133円、サブブランドのユーザーも最多は「2,000円~3,000円未満」(29.3%)で平均は2,468円と、キャリアよりも一段安い費用。MVNOはさらに安く、最多は「1,000円~2,000円未満」の39.7%、平均は1,567円となっている。1,000円未満という人も37.1%と少なくない。

キャリアユーザーは高額な端末を使う人が多い傾向

次のグラフは、スマートフォンの通信契約をしている通信会社に支払っている端末の月額料金を聞いた結果。こちらも、わからないという回答は除外している。

  • グラフ:通信会社に支払っている端末代金

    通信会社に支払っている端末代金

もっとも多いのが「2,000円~3,000円未満」となったのは、4キャリア(21.5%/平均4,230円)、3大キャリア(21.5%/平均4,376円)、オンライン専用プラン(29.8%/平均3,345円)。一段安い「1,000円~2,000円未満」が最多となったのは、キャリアサブブランド(25.7%/平均2,604円)とMVNO(35.0%/平均2,322円)だった。

こちらもキャリア利用者の支払額が高く、オンライン専用プラン/サブブランド/MVNOの利用者が安い傾向。同一の端末であれば通信事業者ごとの価格差はそれほど大きくないので、ハイエンドスマホの利用者がキャリア契約者に多く、エントリー製品の利用者がオンライン専用プラン/サブブランド/MVNOの利用者に多いということだろう。

キャリアでは大容量プランの契約が多いが、必ずしも使い切ってはいない

次の2つのグラフは、現在契約しているプランの月間データ容量と、実際に利用したデータ容量を契約している通信事業者のタイプ別にまとめたもの。容量はいずれも、7GB以下の小容量、8~30GBの中容量、31GB~無制限の大容量に区分している。

  • グラフ:契約している月間データ容量

    契約している月間データ容量

  • グラフ:直近で利用した月間データ容量

    直近で利用した月間データ容量

見て明らかなとおり、キャリアでは大容量プランの契約が多く、全体の4分の1ていどを占めている。先にキャリア契約者は通信費がかさむ傾向をみてきたが、このように大容量プランの利用者が多いのもその一因だ。オンライン専用プランでは中容量の契約が多いのは、ahamo/povo/LINEMOのいずれも上限20GBを基本としたプラン構成になっていることによる。

その一方で、実際に使った容量を見ると、4キャリアで大容量を使ったという人は7.5%、オンライン専用プランで中容量帯まで使ったという人は48.8%と、必ずしも契約している容量まで利用しているわけではないことがわかる。いざというときに余裕があるのはメリットではあるが、毎月のムダが多いようであれば、より低費用の小容量なプラン(とそれが選択できる事業者)に切り替えることで通信費を抑制できる可能性がある。自身の通信量をしっかり把握して、適切な事業者/プランを選択するようにしたいものだ。