NTTドコモ モバイル社会研究所は11月14日、「オンライン診療・見守りサービス」「遠隔手術」の利用意向に関する調査レポートを発表した。

  • 次世代サービス利用意向率

この調査レポートは、全国の15~79歳男女を対象として2022年2月に実施した、次世代のサービス利用意向に関する調査に基づくもの。

今後利用してみたいサービスを尋ねると、「自動運転」が32.7%で最多となり、次いで「オンライン診療・見守りサービス」(28.3%)、「遠隔手術」(12.5%)の順となった。

性年代別に「オンライン診療、見守りサービス」の利用意向を調査すると、全体では28.3%、男性全体で27.5%、女性全体で29.2%と若干女性の方が高かった。

シニア層では男性の方が女性よりも「オンライン診療、見守りサービス」の利用意向が高く、60代男性で41.6%、70代男性で39%と約4割のシニア男性が「オンライン診療、見守りサービス」を利用したいと回答した。

  • 性年代別にみる「オンライン診療、見守りサービス」の利用意向率

「遠隔手術」の利用意向を性年代別に見ると、全体では12.5%となり、男性全体で16.2%、女性全体で8.8%となった。どの世代においても男性の方が高く、特に40代男性が18%、60代男性が17.5%、20代男性が16.2%と高い。一方、女性はどの世代でも1割程度にとどまったという。

  • どの世代でも男性の方が「遠隔手術」を利用意向が高く2割弱、女性はどの世代でも1割程度

さらに、医療分野(画像診断など)におけるAI(人工知能)サービスの利用について、期待と不安のどちらが大きいかを尋ねると、「オンライン診療、見守りサービス」を利用したいと回答した人は「期待が大きい」が27.1%、「どちらかといえば期待が大きい」が43.5%と、7割超が期待を寄せていた。

また、「遠隔手術」を利用したいと回答した人は「期待が大きい」が35.7%、「どちらかといえば期待が大きい」が37.1%と、こちらも7割超が期待を寄せていた。全体では「期待が大きい」が15.7%、「どちらかといえば期待が大きい」が31.3%と、期待が5割弱程度であった。

  • 「オンライン診療、見守りサービス」と「遠隔手術」を利用してみたい人の医療分野(画像診断など)におけるAI(人工知能)サービスの利用についての期待と不安の割合