何の気なしにiPhoneで撮った写真。誰が見ても当たり障りのない内容とは限りませんから、自分以外の目に入らないよう"隠す"必要も出てきます。見られてはマズい写真を「非表示」に設定することが、その基本的な対策です。
写真を非表示に設定するには、対象の写真を閲覧しているとき画面右上の「…」ボタンをタップして「非表示」を選択します。ライブラリタブの「日別」または「すべての写真」で複数の写真を選択すれば、画面右下の「…」ボタンからまとめて非表示に設定することもできます。
しかし、それでは不完全です。非表示に設定した写真は「非表示アルバム」へと移動されますが、いつでも「アルバム」タブから開けるからです。iPhoneの操作に慣れた人の手にかかれば容易いこと、非表示アルバムにあるということでかえって怪しまれてしまうかもしれません。
そこで取りうる対策は2つ、「非表示アルバムを非表示にする」か「非表示アルバムを生体認証で保護する」かです。前者はiOS 14のとき登場した機能で、『設定』→「写真」画面にある「非表示アルバムを表示」スイッチをオフにすれば非表示アルバム自体が表示されなくなります。後者はiOS 16の新機能で、同じ「写真」画面にある「Face ID(Touch ID)を使用する」スイッチをオンにすると、非表示アルバムを開くとき生体認証が行われるようになります。
この2つのスイッチは併用可能ですから、非表示アルバムを非表示にしたうえで生体認証で保護するといいでしょう(「Face IDを使用」スイッチをオン、「非表示アルバムを表示」スイッチをオフ)。そうすれば、危険人物に非表示アルバムの存在を気取られても、生体認証で逃げ切る余地ができるはずです。