大手菓子メーカー・ロッテが、ガムを噛むことと、毛髪に関連性についての研究結果を発表(pdfが開きます)した。ガムを噛むと、前頭部と、頭頂部の頭皮血流が増加することが明らかとなったという。どうやら、ガムを噛むと、薄毛予防に効果があるようなのだ。
発表の中で、薄毛治療のスペシャリストであるDクリニックの小山太郎院長によれば、薄毛の初期段階においては、頭皮血流が低下していることが報告されており、頭皮マッサージで血行を良くして、頭皮血流を上げることが薄毛対策に効果があるとのこと。本研究では、ガムを噛むことで、その頭皮血流が増加することを確認したそうだ。
研究では、25歳から53歳までの健常な男女20名を対象に、ガムを噛んでいる時と、噛んでいない時の頭皮血流(前頭部、頭頂部)を測定し、比較検討を行った。
結果として、ガムを噛むと、前頭部、頭頂部ともに頭皮血流が増加することがわかった。具体的には、ガムを噛むことで、頭皮血流は頭頂部で44.0%、前頭部で47.1%上昇したとのこと。顔には、噛むことで収縮する咀嚼筋がある。また頭蓋骨の外側を走行する外頚動脈の主要な二本の枝の一つである顎動脈は、上顎・下顎・鼻腔・口蓋に分布している。ガムを噛むことで、咀嚼筋の収縮や、口全体への刺激による顎動脈の血流が増加した結果、頭皮血流の増加につながった可能性があると、同社は推測している。
同社は今回の研究結果から、頭皮血流の増加が毛髪に影響を及ぼす可能性は考えられるが、ガムを噛むことによる毛髪への影響を認めたものではないとして、今後、ガムを噛むことによる長期的な介入試験を行い、毛髪の太さや密度などへの影響を検討するとしている。
ロッテは、過去の調査でも、1日にガムを多くの時間噛んでいる人は、そうでない人と比較して、頭頂部の毛髪径が有意に太いと言及しており、ガムを噛むことと毛髪の太さの関連性を示唆していた。また、ガムを噛むと脳血流や総頚動脈の血流が増加すると報告されていたことから、ガムを噛むことは、頭皮血流に影響を与えるのではと考え、今回の研究を実施したという。
ネット上では「ガム買い占めるわ 一粒たりとも他人にわたさねぇからな!!! (`・ω・´)」「は?仕事中ずーとガム噛んでても欠片も効果を感じられなかったが????」「おとんは40代で薄くなったけど自分がノーダメージなんはガム好きやからなのか?」などの声が寄せられた。