アクアは10月20日、ドラム式の洗濯乾燥機「まっ直ぐドラム」(AQW-DX12N)を発表した。発売日は11月17日。価格はオープン、推定市場価格は33万円前後。カラーはシルキーブラックとホワイト。
「まっ直ぐドラム」はドラムを水平に配置し、ドラム前後で回転の力が均一化されることにより、洗いムラを減らして洗濯物を絡まりにくくするドラム式洗濯乾燥機。乾燥時は、大きな洗濯槽の中で衣類を広げながら乾かすことで、衣類がシワになりにくい。
今回新しく、水温や水の硬度、洗剤の種類、汚れの量、布質といった10種類の洗濯状況をセンシングし、洗いの時間や洗剤量などを自動で調節して洗濯する「Aiウォッシュ」機能を搭載。例えば、水温が低く汚れが落ちにくい冬は、洗剤の量や洗いの時間を増やして念入りに洗うことで汚れ残りを防ぐ。
加えて、「学習機能」により、家庭の洗濯状況の傾向を記録・分析して、使用条件に合わせた適切な設定で洗える(Aiウォッシュの使用8回目以降から学習効果が反映)。
また、従来モデルよりも、手入れの手間を省く機能を充実させた。乾燥運転後は内部の乾燥フィルターに糸くずやホコリが付着するが、これを検知して自動的にワイパーで清掃し、水で洗い流す「乾燥フィルター自動おそうじ」を備える。
流れたホコリは排水フィルターですべてキャッチするため、乾燥機能を使用するたびに必要だった、乾燥フィルターの手入れが不要になった。乾燥補助フィルターは週に1回の手入れが必要。このほか、洗濯のたびに洗濯槽の裏側も洗い流す「槽自動おそうじ」や、ドアパッキンの溝を水で洗い流す「ドアパッキン自動洗浄」も用意する。
洗濯時のドラムの動きは、回転・静止を繰り返して洗剤が溶けた水を衣類全体に浸透させる「オールラウンド浸透洗浄」が基本。ドラム内では、水流によるもみ洗いに加えて、槽の上部から下部へと洗濯物を落とすたたき洗いで汚れを落とす。洗濯時間は約29分間と短い(標準コース)。
まっ直ぐドラムの特長的な機能である「エアウォッシュ」は引き続き搭載する。エアウォッシュは、槽内に温風を循環させながらミストを充満させ、衣類の除菌と消臭を図る機能。槽は回転し、衣類のホコリを落としながらシワを伸ばして、ふんわりと仕上げる。
洗濯槽と外増の間には、除菌効果が期待できるUVライトを配置(日本微生物クリニック調べ)。UVライトを照射しながら洗うほか、エアウォッシュと組み合わせて使用すると、効率的に除菌できる。
液体洗剤・柔軟剤の自動投入機能と、流れる経路の洗浄機能を備えるほか、液体洗剤・柔軟剤を入れておくケースは取り外して洗える。
主な仕様は、本体サイズがW595×D685×H943mm、重さは約94kg。容量は洗濯・脱水が12kg、乾燥が6kg。目安時間は洗濯時が約29分、洗濯~乾燥時が約139分。運転音は洗いが約34dB、脱水が約45dB、乾燥が約47dB。定格消費電力は洗濯時が240W、乾燥時が550W。消費電力量(50/60Hz)は洗濯時が55Wh、洗濯~乾燥時が1,130Wh。
また、AQW-DX12Nからいくつかの機能を省いて価格を抑えた「AQW-D12N」も、同日に発売する。推定市場価格は286,000円前後。カラーはホワイトのみ。
省略した機能は、Aiウォッシュ、エアウォッシュ、UVライト、洗濯槽を高温に保ちつつUVライトで除菌する「熱・UVパワフル除菌」、液体洗剤・柔軟剤の自動投入。本体サイズや洗濯・脱水容量、乾燥容量はAQW-DX12Nと同じだが、重さは約93kgとなる(AQW-DX12Nより約1kg軽い)。