Googleは10月19日(米国時間)、軽量版Android「Android Go」の最新バージョンとなる「Android 13(Go edition)」を発表した。また、「Android Go」搭載デバイスの月間アクティブ台数は2億5千万台に達したという。
「Android Go」は2017年に最初のバージョンが発表された、低スペックデバイス向けのAndroid。当時のシステム要件として最小メモリ容量は512MBとなっており、1GBもしくはそれ以下のメモリしか搭載していないスマートフォンでも快適に動作することを目標としていた。2017年当時のAndroidのバージョンはAndroid 8.1(Oreo)で、以降Androidのバージョンアップにあわせてバージョンアップを重ね、今回のAndroid 13(Go Edition)のリリースとなった。なおAndroid 13(Go edition)では、システム要件の最小メモリ容量が2GBとなっている。
Android Goでも、Android向けにリリースされたアプリは基本的に動作する。ただし、通常バージョンのAndroidとの違いとして、ピクチャー・イン・ピクチャー機能や画面分割/マルチウィンドウ、マルチディスプレイ、VRモードといった機能が利用できないため、アプリの内容によっては互換性の問題が生じる可能性がある。
日本でAndroid Go搭載デバイスを見かけることはあまりないが、2022年2月に発売されたAndroid 11 Go搭載タブレット「FFF-TAB10A0」など、まれに製品が販売されることがある。GoogleではAndroid 13(Go Edition)搭載デバイスは2023年に発売されるとしているが、日本国内で搭載デバイスが発売されるかは不明。
Android 13(Go edition)の改善点としては、以下のような機能が挙げられている。
Google Playシステムアップデートへの対応
Android 13(Go edition)では、通常バージョンのAndroidと同様に、月例のGoogle PlayシステムアップデートによりOSのアップデートが行われるようになる。このアップデート方式は、低スペックのデバイスでは貴重なストレージ容量を圧迫せずに行えるため、Android 13(Go edition)搭載デバイスを長期間最新の状態に保つことができるようになる。
Discover機能の導入
ユーザーの検索内容やWebサイト閲覧履歴、所在地などのアクティビティ情報に基づいて、興味があると思われるコンテンツを表示するDiscover機能が導入される。Discover機能は、ホーム画面を右にスワイプして起動することができ、表示された内容を評価することでより自分好みの情報を表示させることができる。
Material Youの導入
Android 12で導入された「Material You」がAndroid Goにも導入される。壁紙を変更すれば、その壁紙のカラーに基づいてUI要素のカラーも調整されるなど、表示のカスタマイズで自分好みの見た目に設定できる。
このほか、通知の許可やアプリの言語設定といったAndroid 13の新機能にも対応するという。