多くの選択肢の中からひとつを選ぶのは、簡単そうに見えて意外と難しいもの。有史以来、くじ引きやルーレットといったツールが生み出されてきたのは、こうした場合の公平性を保つためにほかならない。
今回紹介するのは、多くの応募の中から当選者を決めたり、メンバーの中から幹事を決めたりといった、ランダムに要素をピックアップする時に使えるウェブサービスだ。
くじ引きやルーレットの仕組みをそのままブラウザ上で使えるようにしたサービスのほか、リストを並び替えて順番を決めるツール、さらに偶然性に頼らずに多数決で決定するためのツールについても、併せて紹介する。
何万件の選択肢にも対応した「くじ引きツール」
「くじ引きツール」は、数字や名前などのリストの中から、ランダムにひとつをピックアップするツール。
結果発表までの時間も指定できるので、多人数で画面を見ながらわざと間を設けたい時にも便利だ。後述のWebルーレットと違い、何千、何万といった大量の選択肢をさばけるので、数万人の応募者から当選者を決定するといった用途にも使える。
視覚効果でイベントを盛り上げる「Webルーレット」
「Webルーレット」は、ブラウザ上でルーレットを回し、ランダムにひとつの項目を選べるツール。数字以外に任意の項目、例えば名前などを記入することもできる。
機能自体は、前出の「くじ引きツール」と似ているが、ルーレットという視覚的な効果があるので、イベントなどで活用すると盛り上がるだろう。入力できる選択肢は多くとも十数件程度。
数名の中から当選者を決めるのに便利「あみだくじサイト」
「あみだくじサイト」は、オンラインであみだくじが引けるウェブサービス。
くじの本数、当たりくじの内容などを入力してくじを生成したのち、利用者が名前を入力し、完了した時点であみだくじをオープンする仕組み。同種のサービスと比べ、パスワード入力などの手間をかけずに使える点が秀逸だが、当選くじを目で追わなくてはいけないのがやや面倒。
リストを並び替えて順序を決めてくれる「順番決め.com」
「順番決め.com」は、名前などの一覧を入力してボタンを押すと、それらを並び替えて順番を決めてくれるウェブサービス。
複数の登壇希望者がいるイベントで、発表の順序を決めたい場合などに適している。いったん結果を出力したあとのやり直しはできないので、うっかりページごとリロードして入力した一覧ごと消してしまわないよう注意。
ブラウザ上で仮想のサイコロが振れる「Web Dice」
「Web Dice」は、ブラウザ上で仮想のサイコロを振ることができるサービス。サイコロの面数(標準は6)、サイコロの数、さらにサイコロの色を指定できる。
前述のサービスのように具体的な項目を選ぶのではなく、単純にランダムな数字を出力したい場合に重宝する。前回までの結果が保存されるので、繰り返しサイコロを振れるのも利点だ。
数の論理で決めたい場合に「多数決.com」
「多数決.com」は、オンラインで多数決が行えるサービス。選択肢を入力して投票ページを作成し、メンバーにURLを送信して投票してもらう仕組み。
選択肢には画像を貼り付けることも可能なほか、誰がどの選択肢を選んだかを開示するかしないかも選択できる。ここまで紹介したサービスと違ってランダム要素はなく、純粋に数の論理で決めたい場合に適する。