米Valveは10月6日(現地時間)、Steam Storeを通じて米国などで販売している携帯PCゲーム機「Steam Deck」の予約待ちが解消され、すぐに購入できるようになったことを明らかにした。また、発売が延期されていた「Steam Deckドッキングステーション」の販売も開始した。
同社は昨年7月にSteam Deckを発表、北米や英国などで予約販売し、今年2月に出荷を開始したが、サプライチェーンの混乱と予想を上回る需要で数カ月待ちの状態が続いていた。現在Steam StoreのSteam Deckの販売ページには「Buy now」ボタンが置かれており、1〜2週間後の発送になっている。ただし、ホリデーシーズンが近づいていることから特定のモデルが完売する可能性があり、その場合は供給が追いつくまで予約制に戻すという。
ドッキングステーションも新型コロナウィルス感染拡大の影響を受けていたが、東京ゲームショウ2022で展示され、発売が間近と見られていた。USB-A 3.1 Gen1ポート×3、DisplayPort 1.4、HDMI 2.0、Gigabit Ethernetポート、電源用USB-Cポート(電源アダプターが付属)を装備する。Steam Deckを電源に接続し、最大2台の外部ディスプレイやその他多数のアクセサリの利用を可能にする。本体サイズは117×29×50.5ミリ、重量120グラムとコンパクトだが、Steam Deckをしっかりと支えられるデザインになっている。
また、同日に公式ブログにおいて、ここ数カ月のアップデートについて報告している。
システム全体のパフォーマンスと安定性を向上させるSteamOS、ドライバ、ファームウェアの更新を提供。ユーザーが安定版のシステムアップデートとベータ版の違いを把握できるように、よりシンプルなアップデートチャンネル(安定版、ベータ版、プレビュー版)を追加した。
販売を開始した純正のドッキングステーション、そして他のSteam Deckに接続するドック、ハブ、周辺機器の接続体験が向上するようにユーザーインターフェイスを改善。外部ディスプレイ向けのスケーリングや解像度、リフレッシュレートの設定を追加し、外部ディスプレイ/周辺機器、オーディオ出力シナリオの互換性を広げた。
日本でも8月からKOMODOを通じたSteam Deckの予約受付が始まったが、出荷に備えて日本語、中国語、韓国語のオンスクリーンキーボードを追加。タッチスクリーンとトラックパッド、オンスクリーンキーボードのレスポンスをゲームモードとデスクトップモードの両方で大きく改善させた。他にも、モードシフトをサポート、Steam Inputの仮想メニューを刷新し、仮想メニューに名前をつけたり、異なるソース間で移動させられるようにした。