10月1日、Google社は、一直線にキーが配置された「Gboard 棒バージョン」を提案し、ネットで「また、凄いのが出たな…」と話題となっている。ネタじゃないだと……。
「Gboard 棒バージョン」は、一列に配置されたキーが特徴で、全長は1,650ミリ、奥行きはこれまでのキーボードの5分の1だそう。通常のキーボード配列を一列にした「1次元QWERTY配列」のほか、ABC順の「ASCIIコード配列」も用意されている。このキーボードは製品化して販売するものではなく、自分の手で制作するDIYデバイスという位置づけで、回路図や、基盤、ソフトウェアはGithubにてオープンソースで公開している。家にある3Dプリンターやプリント基板加工機を利用して自作してください、とのことだ。
同キーボードでは、自然と腕が広がり、仕事中でも人知れずストレッチができるとメリットを紹介。また、利用シーンは文字入力だけじゃないのだとか。例えば、壁のスイッチを押すときに「棒」として使ったり、家具の後ろに落とした小物を掻き出したいときに「棒」として使ったりできるのだそう。多目的なキーボードだ。
同社は、「入力したい文字がどこにあるのか見つからなくて、キーボード上を上下左右に探し回ったことはないでしょうか?」「キーが平面上に配置されていることで、上下と左右の2方向を探す必要があるため、キーの見落としなどが発生してしまいます」と、既存のキーボードの問題点を指摘。探す方向を1方向だけにすることで、文字を探しやすくなるのではと思い開発したのだそう。
今後は、持ち運びに便利な丸めるバージョンや、文字を増やしたロング棒バージョン、七色に光るゲーミングバージョンなども検討しているという。なお、棒型キーボードの発表にふさわしい日を検討していた際に、「101キーボード」と呼ばれる101個のキーがあるタイプのものがよく使われていることから、10月1日に公開したとのことだ。
ちなみにGoogleは、去年もユニークなキーボードを提案している。湯呑みのように、円筒型にキーを配列したものだ。キーには、鯵(あじ)や、鰯(いわし)など魚編の漢字が50音順で並んでおり、ユニークな見た目だが、お寿司屋さんでよく見た気がする。
ネット上では「Googleに入社できるレベルの天才達が存分に才能を無駄に使い尽くすスタイルマジで好き」「また、凄いのが出たな…これはみんなで使わないと!」「4/1とか関係なくぶちかましていく姿勢」などの声が寄せられた。