アユートは9月13日、Astell&Kernブランドの“真の次世代フラッグシップモデル”となるハイレゾプレーヤー「A&ultima SP3000」を発表。価格はオープンプライスで、現時点での店頭価格は65万9,980円前後を見込む。10月に発売予定で、国内での発売日は確定次第、改めて案内するとしている。
A&ultima SP3000は「過去10年以上にわたるデジタル音楽処理開発で学び、設計されたすべてのエッセンスを凝縮した最新のフラッグシップモデル」と位置づけるポータブルオーディオプレーヤー。高級時計にも使われる904L ステンレススチール製ハウジングを、デジタルオーディオプレーヤーとして世界で初めて採用しており、美しいフォルムを追求。また、最新の高性能オーディオ回路を搭載し、ユーザーインターフェースも一新した。カラーはSilverとBlackの2色。
デジタルオーディオプレーヤーとしては世界で初めて、スイッチレスでバランス出力とアンバランス出力を完全に分離・独立させた「デュアルオーディオ回路」を搭載し、「かつてないピュアなサウンドを再現できる」とアピール。旭化成エレクトロニクスの新しいフラッグシップのDACチップ「AK4499EX」を4基初搭載し、デジタル信号処理専用に「AK4191EQ」2基を組み合わせ、デジタルとアナログの信号処理を完全分離した「HEXAオーディオ回路構造」を採用してSN比を高めている。
ほかにも、Astell&Kern独自の主要回路を一体化したサウンドソリューション「TERATON ALPHA」や、導電性の高い高純度銀を塗布した銀メッキシールド缶を採用するなど、既存プレーヤーでも使っている高音質設計を導入している。
最大768kHz/32bitまでのPCMと、DSD512(22.4MHz)までのネイティブ再生をサポートし、MQAの再生も可能。最大PCM384KHz/DSD256 にリアルタイムアップサンプリングするデジタルオーディオリマスター(DAR)機能も備えている。
ヘッドホン出力は、3.5mmアンバランス出力(光出力兼用)と2.5mm、4.4mmのバランス出力に対応。ヘッドホンでスピーカーに近い音像を実現する「クロスフィード」機能が利用できる。
Open APKによる音楽ストリーミングサービスの楽曲再生が行えるほか、統合音楽再生ソフトの「Roon」にも対応(Roon Ready)。他にも、Bluetooth 5.0準拠で、aptX HD、LDACコーデックが利用可能だ。
クアルコムの「Snapdragon 6125」オクタコアCPUを搭載し、スムーズな処理を追求。5.46型フルHDディスプレイと新世代グラフィックUI(ユーザーインタフェース)を採用した。内蔵バッテリーのQC 3.0急速充電にも対応する。
A&ultima SP3000には、フランス製ゴートスキンレザーを使ったGreenカラーのケースが付属するが、別売オプションとして、Blackカラーのケースも10月に発売予定。価格はオープンプライスで、現時点での店頭価格は19,980円前後を見込む。