シャークニンジャ(以下、シャーク)から、コードレススティッククリーナーの新モデルとなる「Shark EVOPOWER SYSTEM iQ」(以下、iQ)と「Shark EVOPOWER SYSTEM iQ+」(以下、iQ+)が発表されました。
いずれもゴミ検知センサーや延長パイプが折れるフレックス機能を搭載。最上位となるiQ+のみ、ゴミ自動収集ドックが付属し、面倒なゴミ捨ても自動化されました。発売日はiQが9月15日、iQ+は9月22日。価格はオープン、推定市場価格はiQが69,300円前後、iQ+が79,750円前後です。プレス向け説明会で新モデルを体験してきたので、最上位のiQ+を中心にレポートします。
自動ゴミ収集ドックが付属する最上位モデル
今回の新製品で目を引いたのは、やはりiQ+のゴミ自動収集ドック。ゴミ自動収集ドックは、ゴミ収集ユニットを内蔵した充電台です。掃除後、クリーナーを充電台に戻すと、ドックが自動的にクリーナー内部に溜まったゴミを吸い出してくれます。
最近では多くのプレミアムロボット掃除機が搭載しているゴミ自動回収機能ですが、スティッククリーナーでこの機能に対応しているのは、現在のところこのiQ+とパナソニックのセパレート型コードレススティック掃除機(MC-NS10K)くらいです。
紙パック式でない掃除機は、ゴミ捨て時にホコリが舞ったりゴミが散ったりすることがありますが、ゴミ自動収集機能があればこんな失敗はありません。シャークのEVOPOWERシリーズは従来モデルからダストビンサイズ(集じん容量)が小さく、割と頻繁に溜まったゴミを捨てる必要がありました。ゴミ捨て作業が自動化されたiQ+のゴミ自動回収機能は、とても魅力的な新機能です。
ゴミを自動検知して「見える化」
各モデル共通の新機能として、目に見えないゴミまで検知する「iQテクノロジー」機能があります。ゴミ検知結果は、リアルタイムで手元と床用ヘッドの液晶スクリーンに表示。ゴミが少ない場合は緑、一定以上のゴミを検知すると黄色、ゴミの量が多い場合は赤い表示です。きちんと掃除できたかどうか、わかりやすく見えるようになりました。
もうひとつ、「ダブルLEDヘッドライト」も新モデル共通の新しい機能。本体と床用ヘッドの2カ所にLEDを搭載し、ソファ下といった暗い場所でもゴミを確認しながら掃除できます。前モデルで搭載していなかったLED機能ですが、初代EVOPOWER SYSTEMのヘッドにはLED機能がありました。ヘッドと本体の2カ所にLEDを搭載するのは、今回のiQがシャーク初となります。
以前からの人気機能は継続
EVOPOWER SYSTEMは、2020年から続く日本向けに開発された人気の掃除機です。人気の理由はいろいろありますが、ワンアクションでのゴミ捨てや、髪が絡まらないブラシ、ハンディ掃除機としての使いやすさなど、とにかく細かな部分まで使い勝手がよいシリーズ。機能だけでなく、スリムでスタイリッシュなデザインも好評です。本体のスリムさに対して重さは約2kgと決して軽量とはいえませんが、適度な重さによってヘッドが安定するというメリットもあります。
また、従来モデルでも人気機能だった曲がる延長パイプや、2本同時に充電台にセットできる着脱式バッテリーなど、シャーク独自の機能も継続してiQシリーズに搭載しています。
運転時間も各モデル共通。iQモード時は約14~50分、エコモードは約50分、ブーストモードは約14分(いずれもバッテリーを2本使った場合)です。
もともと使いやすい製品でしたが、新モデルはゴミ検知機能やLED、自動ゴミ収集機能まで搭載しました。スリムな本体デザインながら「全部入り」ともいえる製品に進化しています。機能は大きく増えたものの、本体の重さは前モデルと同じ2kgをキープしている点もうれしいところ。筆者は前モデルからEVOPOWER SYSTEMシリーズのファンでしたが、新モデルもかなり魅力的です。