米AMDは8月16日(現地時間)、次世代Ryzenプロセッサを披露するライブストリーミング・イベントの開催を発表した。CEO(最高経営責任者)のLisa Su氏、CTO(最高技術責任者)のMark Papermaster氏をはじめとするAMDエグゼクティブが登場する予定。「AM5プラットフォームと次のRyzenプロセッサを支えるZen 4アーキテクチャの詳細を語る」としており、4月〜6月期決算発表時(8月2日)に予告していた「Ryzen 7000シリーズ」のローンチイベントになると見られている。

イベントは、AMDのYouTubeチャンネルで、東部時間(ET)8月29日の午後7時(日本時間:8月30日午前8時)から配信する。また終了の数時間後から、AMD.com/Ryzenでもリプレイにアクセスできるようにする。

  • CES 2022に合わせて1月に行った「AMD 2022 Product Premiere」から

同社は、1月に開催したオンラインイベント「AMD 2022 Product Premiere」でZen 4アーキテクチャのCPUコアを搭載するRyzen 7000シリーズをプレビュー、5月にCOMPUTEX 2022の基調講演で正式に披露し、今年秋の発売を明らかにしていた。

Ryzen 7000シリーズは、CPUコアの製造プロセスがTSMCの5nmプロセス世代に微細化され(5000シリーズの7nm)、シングルスレッド性能が15%向上する。COMPUTEXでは「Ghostwire: Tokyo」のデモプレイで、Max Boost時に5.5GHzを超える動作を披露した。TDP最大170Wをサポートし、PPTは最大230Wと報じられている

Ryzen 7000シリーズは、プラットフォームの大きなアップデートを伴うことでも注目を集めている。Ryzenのリリース以来、AMDはデスクトップ向けにSocket AM4を用い続けてきたが、Ryzen 7000でSocket AM5(LGA1718)に変更する。それによって、PCI Express Gen 5やDDR5メモリに対応、RDNA2のGPUが統合される。I/Oダイの製造プロセスは6nm。なお、CPUクーラーについてはSocket AM4世代との互換性が用意される。AM5対応チップセットとして、これまでに「X670 Extreme」「X670」「B650」の3種類が発表されており、それらの詳細もイベントの注目点の1つになる。