在宅時間が増えたことで、生活の変化にストレスを感じているという声をよく聞きます。なかでも多いのが、リモートワーク中に仕事モードへ気分を切り替えるのに苦労するというもの。そんな声を受けてか、パナソニックが光と音で「くらしを整える」シーリングライト、「ライフコンディショニング」シリーズを発表しました。くらしを整える――とは一体なんなのか、プレス向け説明会で体験してきました。

  • パルックLEDシーリングライト「ライフコンディショニングシリーズ」(2タイプ)とマイナビニュース・デジタルの林編集長。最近はリモートワークが多いという林編集長は新製品で「整う」のか?

  • 会場の天井に設置されていたパネルタイプのシーリングライト。間接照明のようなパネル光が特徴的です。12畳用のHH-XCH1209Aと8畳用のHH-XCH0809Aがあり、価格はオープン。推定市場価格は12畳用が86,000円前後、8畳用が81,000円前後です

  • こちらはスタンダード(薄型)タイプ。パネルタイプと同じく、12畳用のHH-XCH1208Aと8畳用のHH-XCH0808Aという2モデルあります。推定市場価格は12畳用が81,000円前後、8畳用が76,000円前後

新製品の写真を見て「見たことある?」と思った人は、なかなかの家電通。今回のライフコンディショニングシリーズは、以前からの「AIR PANEL LED THE SOUND」(以下、THE SOUND)と同じデザインを採用しているのです。THE SOUNDはLED照明にパナソニック製の高音質Bluetoothスピーカーを組み合わせた製品で、部屋中に天井から音が降り注ぐように聞こえてきます。

【動画】特徴的なデザインのパネルタイプは、導光パネルとセンターライトでさまざまな光の演出が可能。常夜灯モードもしっかりあります

  • ライフコンディショニングシリーズ「パネルタイプ」のリモコン

  • パナソニックの高機能シーリングライトのリモコンは、以前から「手元灯」ボタンを押すとリモコンを懐中電灯のように光らせる機能を搭載しています。寝室で使うときに便利

THE SOUNDとライフコンディショニングシリーズは見た目こそ同じですが、違いは「生活を整える(ライフコンディショニング)」機能。このライフコンディショニングには、大きく2つの機能があります。ひとつは、生活のリズムを整える「生活リズムタイマー」です。

一日の中で特定の時間になると、その時間に合わせた明かりや環境音を提供するという機能。一例として「朝7時に起きて9時から5時まで仕事、途中にランチ休憩とオヤツ休憩を挟む」という場合は、7時になると自動的に光と音で起床を促し、休憩時間にはリラックスに向いた光の色に切り替わるよう設定できます。こうした設定はスマホアプリから。

  • ライフコンディショニングシリーズ専用アプリ「あかリモ+」の生活リズム設定画面。自分の生活スケジュールに合わせて設定します。平日と週末でスケジュールを切り替える機能も

【動画】「おめざめ」「勉強」「食事」「おやすみ」モードなど、生活のさまざまなシチュエーションに適した光と音の演出をプリセット。音は消せるほか、自分の好きな音楽を流すことも可能。この動画は、パナソニック独自の波長制御を採用した、ロウソクの灯りのような動きも再現してリラックスする「ゆらぎ」モード
(音声が流れます。ご注意ください)

パナソニックによると、学校のチャイムで授業と休憩時間が切り替わるように、光と音で気持ちのオン・オフを自然に切り替えられるとのこと。時間を決めてメリハリある生活をすることで、「なんとなく夜更かし」を避ける効果が期待できるそうです。家族が集まるリビングにライフコンディショニングシリーズを導入すると、子どもの夜更かしを減らせるかもしれません。

ライフコンディショニングシリーズでは、「時間に合わせた光」も設定できます。太陽の自然な光は、午前中は白っぽくて明るく、午後から夕方にかけて光が徐々に弱くなり、色も白からオレンジがかった暖色に変わります。この「光のタイミング」を家庭の照明で再現することによって、身体が自然に朝昼晩のリズムを作るんだとか。

さらに、アプリで自分が住んでいる地域を設定すると、日の入り時間に合わせた光の演出も。たとえば「リモートワーク中は常にカーテンを閉めているから時間の感覚が曖昧になる」というときなど、うれしい機能ではないでしょうか。

  • 生活リズムと明かりの設定例

最近よく聞く「マインドフルネス」機能を使って自宅で簡単セルフケア

もうひとつのライフコンディショニング機能は「マインドフルネス」です。光と音楽、音声ガイドによって、マインドフルネス瞑想によるセルフケアをサポートします。

今回の説明会に登壇した一般社団法人マインドフルネス瞑想協会代理理事の吉田昌生氏によると、マインドフルネスとは「自分への気づき」のこと。瞑想を通して普段意識しない自分の呼吸などを意識することで、心を安定させてストレスを軽減できるそうです。吉田氏によると、テレワーク中の不安解消対処法として、国連もマインドフルネスを推奨する通達を出したとのこと。

  • マインドフルネスの姿勢について指導する吉田昌生氏。一般的に瞑想は目を閉じて行うことが多いのですが、ライフコンディショニングは光の演出でリラックス効果があるので「半眼(薄めを開けた状態)」がオススメとしました

ライフコンディショニングシリーズのマインドフルネス機能は、大きく4つのフェイズで構成。最初に光をゆっくりと明滅させて深呼吸を促し、続いて周期的な光の揺らぎで集中力を高めます。そしてロウソクのようにチラチラとランダムに変化する光の揺らぎで「気づきの瞑想」に入り、最後は徐々に白く明るい光に変化させて日常に戻ります。

ノーマルコース(約7分)のほか、すきま時間に実行しやすい約5分のコースも選べます。実際にマインドフルネスコースを体験した林編集長によると「リラックス効果は確かに感じます。仕事や家庭のToDoをいったん忘れてゆったりした気持ちで取り組むとよさそう。なかなか実感しにくい面はありますが、日々続けていると心が落ち着いていくのかも」とのことでした。

  • マインドフルネスは4つのフェイズで構成。深呼吸や瞑想のフェイズで大切なのは「意識」すること。たとえば、普段は当たり前にしている「呼吸」について、鼻から肺へと流れる空気、呼吸に合わせて動く胸やおなかの筋肉といったことに意識を向けます

  • マインドフルネスを体験する林編集長。最初は光と声で深呼吸のタイミングを教えてくれ、そこから自分のペースで瞑想します。動画では明るく見えますが、実際は眠くなるような薄暗い明るさです

【動画】最初に光の強弱と音声で呼吸方法をサポート。最後はゆらゆらと揺らぐ光が白っぽくなり、ベルの音とともに日常へ戻るフェイズへと変化します
(音声が流れます。ご注意ください)

とうとうWi-Fiを実装! 遠隔操作や音声操作が可能に

そのほか大きな進化と言えるのは、Wi-Fiへの対応です。従来モデルのTHE SOUNDも、スマートフォンアプリ「あかリモ」を使った操作が可能でしたが、Bluetooth接続でした。

今回のライフコンディショニングシリーズはWi-Fi接続に対応したことで、スマートスピーカーと連携した音声操作や、外出先からのリモート操作が可能になりました(スピーカー機能と操作はBluetooth接続を継続)。筆者が今回の新製品で一番うれしかったのはこのWi-Fi対応かもしれません。

面白いのは、さまざまな音声プッシュ通知。薬を飲む時間やゴミの日を天井から音声で知らせてくれたり、パナソニックのIoT家電製品を連携させて「冷蔵庫の給水タンクの水が少なくなりました」といったお知らせを発話させたりできます。

【動画】プッシュ通知で設定した時間になると、「薬を飲む時間」を知らせてくれるデモンストレーション
(音声が流れます。ご注意ください)

テレビの音声をBluetoothスピーカー部分から出力するユーザーにうれしい「シアターモード」も進化しています。従来と同じスタンダードな音質のほか、「スタジアム(中/高)」という臨場感ある再生音質が加わりました。ライブ映像、映画、スポーツ映像などに向いたサウンドです。

  • パネルタイプのシアターモードは、テレビ裏の壁を中心に照らす設定ができます

  • 部屋全体を明るくしすぎず、テレビが浮かび上がるような雰囲気のあるライティングが楽しめます

照明は、家庭における電力消費が大きい家電の第2位!

パナソニックによると、家庭の照明器具のLED化はまだ50%ほど。しかし、資源エネルギー庁のデータでは、照明というのは家庭の中で2番目に大きな電力を消費しており、意外と消費電力が高い製品なのです。最近は電力供給の逼迫や電気代の高騰が問題になっていますが、LED照明にすることでこれらの問題を多少なりとも緩和できます。

  • 日本照明工業会のデータによる、LED照明の普及状況(2022年以降は推定)。LED照明は意外なことに半分ほどしか普及していません

  • パナソニックによる、従来照明とLED照明の消費電力比較。LED照明は蛍光灯と比べると約58%、電球と比べると約86%も消費電力が少なくなっています

LED照明は寿命が長いので、一般的な電球と違って10年以上も使い続けられることもあります。リモートワークの増えているこのタイミングで部屋のシーリングライトを買い替えるなら、ライフコンディショニングシリーズのような生活や仕事をサポートしてくれる製品を選ぶのもよいかもしれません。