今回は、ヨドバシカメラ 新宿西口本店に掃除機の売れ筋を取材しました。
掃除機売り場には、歴史の長い紙パック式のキャニスター型からお掃除ロボットまで幅広い製品が並んでいますが、最近の主流はスティック型とのこと。同店の家電コンシェルジェチームに属する今井敏隆氏は「大雑把にいえば、スティック型とキャニスター型、お掃除ロボットで、8:1:1くらいの割合です。キャニスター型の人気も根強く、お掃除ロボットも注目株が多いですが、取り回しの良さでスティック型の人気が目立っていますね」と現状を教えてくれました。
売れ筋トップ5を見回しても、スティック型がずらりと並びます。充電式で置き場所に困らないということで、世代を問わず支持を集めているそう。「スティック型掃除機選び3つのポイント」を踏まえ、ランキングを追っていきましょう。
<スティック型掃除機選び3つのポイント>
- 売り場では、実機で重さとフィット感を確かめたい。重心や力の入れやすさで数値外の比較ができる。
- ブラシの性能やハンディー化のやりやすさは差が大きい。やはり実機で見比べたい。
- 運転時間の比較は、自宅の床のタイプで判断したい。フローリングなら標準モード換算で十分。
※本文や写真で掲載している価格は、2022年7月12日14:00時点のもの。日々変動しているので、参考程度に見てください。
第1位:ダイソンの主力モデル「Dyson V12 Detect Slim」
一番人気となっていたのは、ダイソンのスティック型で主力を担う「Dyson V12 Detect Slim」でした。スリムフラフィクリーナーヘッドやミニモーターヘッドなどを同梱し、フル充電で最長40分駆動します。取材時の価格は90,200円でした。頭一つ抜き出た売れ行きを続けているそうです。
「ダイソンのブランド力もあって、指名買いやリピーターの方が多いモデルです。何より吸引力が支持されていますが、ヘッドから出る緑色のレーザー光が暗がりの掃除に便利との評価も高いですね」
第2位:手元の軽さで支持される「25.2V Pure Q9」
続く2位には、エレクトロラックスの「25.2V Pure Q9」がランクインしました。最長53分駆動のバッテリーを持ち、LEDライト搭載のブラシヘッドを装備しています。価格は54,780円でした。
「モーターが下のほうにあって、グリップも握りやすい形をしているので、手元が軽くてコントロールしやすいと評判です。騒音も抑えめで時間を選ばず使いやすいのもメリットですね。ブランド全体でリピーターになる方が多い印象です」
第3位:多彩なブラシが付属する「PV-BH900J」
3位は、日立グローバルライフソリューションズの「PV-BH900J」です。最長60分駆動するモデルで、緑色のLEDを内蔵したパワフルスマートヘッドほか、ミニパワーヘッドや2WAYスキマブラシなど多くの付属品を揃えています。価格は48,180円でした。
「ヘッドのライトが明るく、騒音も抑えめ。グリップも持ちやすいと評判ですね。伸縮できる『スマートホース』を同梱するなど、かゆいところに手が届く豪勢な装備も好まれています」
第4位:ヘッドが自在に動く「Dyson Omni-glide Complete」
4位には、再びダイソンの製品がランクインしました。「Dyson Omni-glide Complete」で、価格は69,300円。逆回転する2本のローラーを備えた「オムニダイレクショナル フラフィ クリーナーヘッド」を採用し、前後左右に柔軟に操作できるのがポイントです。駆動は最長20分。
「Dyson V12 Digital Slimとどちらにするか迷う人が多いモデルですね。リビングのように机や椅子が多いフロアの掃除を中心に考える場合は、操作性重視でコチラを選ばれることも多い印象があります」
第5位:髪の毛が絡みにくい「EVOPOWER SYSTEM ADV CS601J」
5位は、人気急上昇中というSharkの「EVOPOWER SYSTEM ADV CS601J」が挙がりました。髪の毛やペットの毛が絡みにくいパワーヘッドを採用し、バッテリーを2個搭載するとエコモードで50分駆動する仕様になっています。価格は43,780円でした。
「通常のローラーとは違うと評判ですね。ワンタッチでハンディクリーナーに切り替わる仕様を好む人も多いモデルです」
はみ出し情報・・・お掃除ロボットの注目株は「DEEBOT X1 OMNI」
お掃除ロボットの注目モデルも尋ねました。今井氏が一番に挙げたのは、ECOVACSの「DEEBOT X1 OMNI」です。水拭きと吸引の2役をこなせるのが特徴で、クレードル兼ステーションに戻るとモップ部分を自動洗浄し熱風乾燥する仕組みを採用しています。価格は148,500円でした。
「ステーションに排水と給水タンクがあり、15分ごとにモップを洗浄するデザインになっています。常に清潔なモップで掃除できて、吸引したゴミもステーションに自動で吸い上げてくれるなど、至れり尽くせりですね。かなり注目度が高いモデルです」