バルミューダが2020年11月に発売したコードレス掃除機の「BALMUDA The Cleaner」、それから2年半の時を経て、新モデル「BALMUDA The Cleaner Lite」が登場しました。5月18日、東京・南青山のBALMUDA The Storeで開催された記者発表会で、新モデルをチェックしてきました。

初代のBALMUDA The Cleanerは、バルミューダが初めてリリースしたユニークな発想のスティック掃除機。「ホバーテクノロジー」と呼ぶ独自の技術を採用し、浮いているような軽いかけ心地と、360°自在に動くヘッドによる快適なかけ心地を実現しています。

続く第2弾となる今回の新製品は、BALMUDA The Cleaner Liteというその名が示すとおり、軽量化が最大のポイントです。従来モデル同様に、ホバー式クリーナーの快適・自在な操作性を継承しつつも、重量が約3.1kgから約2.2kgに軽くなっています。

  • 従来モデル(右)との比較。本体サイズは、従来モデルが幅30×高さ12×奥行16.5cm。新モデルは同27.5×117×15cmと、少しコンパクトになっています

バルミューダのプロダクトマーケティング部 原賀健史氏は、「BALMUDA The Cleanerは、より良い掃除の体験を届けたいという想いで開発しました。一定の消費者からは支持されたものの、掃除の体験価値というのはさまざま。1人にとってのすばらしいが、イコールみんなのすばらしいではありませんでした」と話します。

BALMUDA The Cleanerが予想より販売数が伸びなかった要因としては、「重量」を挙げました。「バルミューダのクリーナーならではの体験価値を届けるために、多くの消費者にまずは手にしていただけるよう軽量化に取り組みました」(原賀氏)と、新モデル開発の方向性に触れます。

しかし、新モデルを単なる軽量化ではなく「進化形」と位置付け、重さ以外にも複数のバージョンアップが行われています。

1つ目は、ヘッドブラシ。2本のブラシを内側に回転させることで床との摩擦を減らして、滑るような軽快な操作性を生み出す「ホバー」の基本構造はそのまま。新たに、ブラシの構成素材にブレードフィンを採用し、ゴミの掻き込み能力をアップしています。加えて、ブラシの材質や長さなどを最適化することで、髪の毛が絡まりにくくなりました。モーターも小型化していますが、集塵性能を42%向上させているとのことです。

  • 従来モデル(左)とのヘッドの比較。ひと回りほど小さくなって狭い場所にも入り込みやすくなりました

  • 従来モデル(左)とヘッドの裏側を比較。2本のブラシを採用し、真ん中の吸引口で吸い込む基本構造は変わらず

  • 新モデルのブラシ一部にはブレードフィンを追加。毛ブラシ単独よりもゴミを掻き出す能力が上がり、絨毯の奥のゴミも除去しやすくなりました

  • ヘッドの厚みも5cmから4cmと薄型化。テレビ台や棚の下などにもアプローチしやすくなり、BALMUDA The Cleanerの強みでもある壁際の掃除がより快適に

  • ヘッドの倒れ角もわずかに広がって、家具下の掃除性が向上

そのほか、標準付属のハンディ用アタッチメント(ハンドルとノズル)、お手入れブラシを収納できるツールボックスを用意。充電スタンドの横や、別の場所で保管することが便利になりました

  • 従来モデル(左)の充電スタンドとの比較

  • 従来モデル(右)の充電スタンドとの比較。本体が細くなったことにより、本体を支える支柱部分の高さや形状も変更されています

  • ツールボックスは、スタンドにシンプルなプラスチックケース。スタンド以外の場所でも保管できます。ベルト付きでぶら下げておいたり、動かすときも便利

運転時間は従来モデルと同じで、標準モード約30分、強モード約10分。従来はネジ留めされていたバッテリーが、ボタンひとつで前面から取り外せるようになり、交換しやすくなっています。せっかくなので単独の充電器も用意してほしかったところです。

  • バッテリーは、本体前面のボタンを押して簡単に取り外せます

  • ダストカップの容量は0.1L。従来の0.13Lからわずかに小さくなっていますが、ゴミ捨ての作法やお手入れの方法は変わっていません。ダストカップのフタを開けて、ゴミに触れることなく捨てられます。水洗いも可能

  • 操作部ボタンは、持ち手の柄の先端に。表示が日本語表記になってわかりやすくなりました

  • 「絶対気に入って使っていただけるはず」と新モデルへの自信を語った、バルミューダのプロダクトマーケティング部 原賀健史氏。7月31日までは、30日の全額返金保証キャンペーンを実施することも発表しました

【動画】「BALMUDA The Cleaner Lite」の動きと、ダストカップのゴミ捨て

バルミューダの製品は、その洗練されたデザインが企業・ブランドのアイデンティティでもあります。従来モデルでは、ホウキを模した本体が生活空間に違和感なく調和するという、たたずまいの美しさも評価されていましたが、新モデルでも基本デザインは引き継いでいます。

プロダクトデザイン部の比嘉一真氏は「一般的に掃除機はメカメカしいイメージですが、バルミューダのデザインビジョンは『優雅さ』。イメージしたのはバレリーナで、曲線を多く取り入れています」と語ります。一方で、「家電製品の中でも掃除機は動かすものでもあるので、機能とデザインのバランスが難しかったところです」と振り返りました。

  • バルミューダ プロダクトデザイン部 比嘉一真氏

なお、従来モデルは、直営店と直販ストア限定で今後も販売を継続していくとのこと。PR担当者によると、「デザイン性も含めて、従来モデルは従来モデルとしてのよさもあり、そのままでもよいというお客さまもいらっしゃいますので、ラインナップの1つとして残しておきます」と。現時点では、従来モデルからの買い替えキャンペーンは予定していないとのことでした。

  • ハンディ時のスタイルを従来モデル(上)と比較。ヘッドを取り外し、持ち手の付け替えや、ノズルの取り付ける一手間が必要な点も同じ。とはいえ軽量化されたことで、より作業しやすくなった点は密かなメリットです

  • ホウキをモチーフとしたデザインは変わらず。細くスリムになったこともあり、従来モデルが持つどこか人間味のあるたたずまいは薄まり、スマートな印象になりました。壁に立てかけたときの不自然さをなくすために、わざと少し傾けてセットするスタンドのデザインも継承されています

  • 操作性を確かめるマイナビニュース・デジタルの林編集長。「軽くなったのはすぐ実感できました。スムーズに動く気持ち良さは従来モデルと同じです」(林)

  • 家具の下を掃除してみる林編集長。「寝かせたときの高さが低くなったのはメリットのひとつ。ヘッドの接地を保ったまま、本体と柄がもう一息、水平以下まで傾くとよかった」(林)

  • 「軽量化はハンディ状態で一層効きますね。重心が前方にあるので、持ち手がもう少し前寄りだともっと動かしやすかったように思います。デザインや構造的に難しいとは思いますが……」(林)