Googleが7月21日から予約受付を開始した、完全ワイヤレスイヤホン「Pixel Buds Pro」。予約開始に先立ち、Google Pixel Buds Pro プロダクトマネージャーのニディ ラティ氏がPixel Buds Proの特徴を解説しました。
今回のPixel Buds Proは、(同時に予約開始したスマートフォン「Google Pixel 6a」と同じく)Pixelシリーズのエコシステムを拡充する製品とのこと。Googleならではの特徴として、耳に収まるデザインと上質なサウンド、Pixelシリーズとの連携が挙げられています。
Pixel Buds Proのスペックや機能面については、国内発表時のニュース記事「Googleイヤホン『Pixel Buds Pro』7月発売。NC搭載/空間オーディオ対応も」もぜひご参照ください。
Pixel Buds Proの特徴
- アクティブノイズキャンセリング(ANC)機能
- 外音取り込み機能
- カスタム11mmダイナミック型ドライバー
- カナル型イヤホンにありがちな耳詰まりを軽減
- Androidデバイスと素早く接続(ファストペアリング)
- Qi認証のワイヤレス充電
- Google アシスタント連携
- 充電ケースと合わせて最大31時間再生 など
センサー | 静電容量方式タッチセンサー(タッチ・スワイプ操作)、IR近接センサー(本体の着脱検知)、加速度計・ジャイロスコープ(モーション検出) |
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通信方式 | Bluetooth 5.0 |
充電 | USB-C対応充電ポート、Qi認証ワイヤレス充電 |
サイズ | 片耳:22.33×22.03×23.72mm/充電ケース:25×50×63.2mm |
重さ | 片耳:6.2g/充電ケース:62.4g(イヤホン込み) |
対応デバイス | Bluetooth 4.0以降に対応したAndroid/iOSデバイス、タブレット、ノートPC |
Pixel Buds Proの特徴をおさらい
Pixel Buds Proの大きな特徴の1つは、既存のPixel Buds A-Seriesでは載っていない、アクティブノイズキャンセリング(ANC)機能でしょう。
ニディ ラティ氏は、ワイヤレスのイヤホンの中で最高のノイズキャンセリング機能と強調し、ユーザーの耳にあわせて調整する「Silent Sealテクノロジー」がその理由だとしました。社内のオーディオエンジニアが調整したアルゴリズムで音漏れ/外部音の流入を軽減、少ない遅延で外部の音を最大限にブロックするそうです。
また、耳を塞いだときに感じる「耳詰まり感」を、電気的に軽減する機能も備えました。耳の奥の気圧をセンサーが常時測定し自動で減圧。長時間使っても不快にならない装着感を目指しています。
本体デザインはPixel Buds A-Seriesから変更し、ノズルを小さくしたコロンと丸い形に。外観はマットなテクスチャを採用したほか、重心の位置を耳奥に設定したことで、フィット感も向上したとしました。単体でIPX4、充電ケースは IPX2の防滴仕様です。
ドライバーはカスタム設計の11mmダイナミック型ドライバーユニットを搭載。側面タッチ(静電容量方式タッチセンサー装備)による操作はこれまでのPixel Budsと同じで、ボリュームEQも内蔵します。
内蔵マイクは左右に各3基。ビームフォーミングに対応するほか、通話中は機械学習で周囲の環境音を低減するため、クリアな音声通話が可能。風切り音を軽減するメッシュカバーも付けられています。
接続はBluetooth 5.0。Androidデバイスを手軽に接続できるファストペアリングや、同時2台使用・最大8~9台ペアリングのマルチポイント接続ができます。対応スマートフォンと組み合わせてGoogle アシスタントも利用でき、“OK Google”の呼びかけで道案内や40言語のリアルタイム翻訳などが使えるとします。
コーデックはSBCとAAC。LE Audioは「現時点では未対応」
Pixel Buds Proの仕様は、2022年5月の国内発表時点で概ね明かされていましたが、対応コーデックは不明なままでした。今回、対応コーデックがSBCとAACの2つであることがわかりました。同時発表のGoogle Pixel 6aはAAC、AptX、AptX HD、LDACに対応しているので、同じコーデックに対応してほしかったところです。
また、Bluetoothオーディオの次世代規格「LE Audio」については、現時点では未対応とのこと。同時発表のPixel 6aも現時点では未対応ですが、こちらは今後、実用の準備が整ったら追加する予定だといいます。Googleからは下記のようなコメントが寄せられました。
LE Audioは大きな可能性を持っており、Googleとしても非常に期待しています。LE AudioはBluetoothオーディオの未来であり、10年をかけて仕様が開発されてきました。ただし、仕様全体が先週承認されたばかりであることを考慮すると、リリースを急いで不十分なユーザーエクスペリエンスを提供するのは得策ではないと考えます。Googleは、主要なBluetooth リスニング デバイス メーカーと緊密に連携しており、彼らもLE Audioの可能性に期待しています。LE Audio実用の準備が整い次第、PixelデバイスにLE Audioサポートを追加する予定です。 |
LE Audioは高品質かつ低消費電力、左右独立伝送のマルチストリームなどに対応した次世代Bluetoothオーディオ規格。1つまたは複数の音源を、複数のデバイスでワイヤレス再生できる機能も備える予定です。ちなみにソニーやJBLの完全ワイヤレスイヤホン(LinkBuds SやLIVE FREE 2)では、将来的にLE Audioへアップデート対応することが発表されています。