涼宮ハルヒの「聖地」が消えるかもしれない。7月14日、兵庫県教育委員会が2025年度に統合する高校14校を発表。そのリストの中に、「涼宮ハルヒシリーズ」の舞台として知られる「兵庫県立西宮北高等学校」があったのだ。

  • 涼宮ハルヒの「聖地」が消える? 舞台のモデル高校に統合計画

    涼宮ハルヒシリーズで、ハルヒたちが通う「県立北高校」のモデルになった学校のひとつとされるのが、「兵庫県立西宮北高等学校」。統合後の学校名などは来年にかけて公表予定という

涼宮ハルヒシリーズは、作者・谷川流さんと、イラスト・いとうのいぢさんによるライトノベル「涼宮ハルヒの憂鬱」をはじめとするライトノベルシリーズ。女子高生・涼宮ハルヒが「宇宙人や未来人や超能力者を探し出して一緒に遊ぶこと」を目的とした団体「世界を大いに盛り上げるための涼宮ハルヒの団」略して「SOS団」を結成。そこに所属する男子高校生・キョンをはじめとするメンバーを中心に展開する、ビミョーに非日常な学園ストーリーだ。京都アニメーション制作でアニメ化もされ、今でも高い人気を誇っている。

西宮北高校は、涼宮ハルヒシリーズの作者である谷川流さんの出身地・兵庫県西宮市にある公立の高等学校だ。涼宮ハルヒシリーズの主な舞台であり、ハルヒたちが通う「県立北高校」のモデルとなった学校のひとつと言われており、特にアニメ化された「涼宮ハルヒの憂鬱」には、本校のものと見られる施設がたびたび登場している。

兵庫県教育委員会によれば、近隣にある兵庫県立西宮甲山高等学校と統合するとのこと。統合する理由は、「少子化に伴って、学校での多様な学びや部活動等に支障を来たし、これまで築いてきた魅力・特色を維持することが困難であり、統合により望ましい規模を確保するため」とされている。

今後は、統合に向けた検討委員会を設置し、生徒や保護者、地域住民などの意見を踏まえながら、どちらの学校の施設を引き継ぐかなどが決められていく。学科や学校名も含めて、統合後の姿を来年にかけて公表する予定という。