ティアックは、米VOXX Internationalの子会社Premium Audio Company(PAC)が取り扱う、Klipsch(クリプシュ)やJamo(ヤモ)、ONKYO、INTEGRA、PIONEERブランドのホームAV製品について、日本国内における販売代理店契約を締結した。2022年秋頃から順次販売を開始する。

  • オンキヨーブランドのホームAV製品ページ

このうちオンキヨーとパイオニアのホームAV製品については、2021年9月にPACがシャープとの合弁会社「オンキヨーテクノロジー」(OTKK)を通じて、ONKYOとINTEGRAの各ブランドを取得。パイオニアとのライセンス販売契約も締結している。OTKKは大阪を拠点に、「今まで通りONKYO、INTEGRA、PIONEERブランドのホームAV製品の開発設計を担い、日本の繊細なモノづくりを旨とし、高度なホームAV製品の設計技術を有する」としている。

  • パイオニアブランドのホームAV製品ページ

PACは、カーエレクトロニクスとコンシューマーエレクトロニクスを手がけるVOXX Internationalの子会社として2020年に設立。Klipsch、Jamo、Mirage、ProMedia、Magnat、Heco、MAC AUDIO、Eliteに加えて、ONKYO、INTEGRA、PIONEERの各ブランドを擁する。

ティアックは今回の販売代理店契約により、Klipsch、Jamo、ONKYO、INTEGRA、PIONEERブランドのホームAV新製品を今秋から国内で順次販売開始する。これらのサポートはティアックが対応するが、ティアックが取り扱う前に購入(販売)された同ブランドのホームAV製品の修理、問い合わせについては「できる限り対応できるよう状況の精査を行っているが、すべての製品の修理には応えられない場合がある」としている。

クラウドファンディングにて生産・販売されたONKYOブランドの「TX-8390」、PIONEERブランドの「SC-LX904」についてはティアックが修理対応を担当。そのほかの修理対応可能な製品の情報については、随時各ブランドサイトで案内する。

なお、ティアックが販売しないヘッドホンやDAP(デジタルオーディオプレーヤー)といったポータブル機器のほか、補聴器、据え置き型電話機、手元スピーカー、収音機などのコミュニケーション製品、DJ製品、テレビ・モニター、BD/DVDレコーダーなどは修理・サポートの対象外となる。

ティアック 音響機器事業部プレミアム・オーディオ・ビジネスユニットは、今回のPACとの販売代理店契約について、「一般消費者向けのオーディオ事業においては、従来からのプレミアムオーディオのTEACとハイエンドのESOTERICの2つの特色あるブランドに加えて、米国で最も支持され歴史あるスピーカーブランドのひとつ、Klipschや、ホームシアター関連製品に強みを持つONKYO、INTEGRA、PIONEERブランドのホームAV製品をブランドポートフォリオに迎える事により、あらゆる音響及び映像関連製品においてプレミアムな製品を一般のオーディオ及びホームシアターファンのユーザーや住宅設備業者様に提供する」とコメントしている。