すでにニュース記事でもご紹介したセイコーウオッチの2022年ニューモデル、その実機を体験・撮影する機会があったので、スペックとともにご紹介しよう。リアルな実機ならではの質感、ニュアンスをお楽しみいただきたい。

セイコー プレザージュ クラフツマンシップシリーズ 漆ダイヤル限定モデル「SARD015」

別記事『セイコー「プレザージュ」、北陸の情景を漆ダイヤルで表現した機械式時計』でご紹介している「SARD015」の実機だ。価格は220,000円で発売中。限定数は2,000本(うち500本が国内分)。

  • 和の「わびさび」と大人の上質さが薫る漆ダイヤルの「SARD015」

セイコーの高度な技術と日本の美意識が融合して豊かな時を刻むセイコー プレザージュから、幻想的な金沢の情景モチーフとした「SARD015」が登場。苔庭を表す「緑色の漆ダイヤル」に、降り注ぐ夏の木漏れ日を「金色」で表現している。

  • ダイヤルの空間に配置されたあらゆる要素とバランスが研ぎ澄まされている

ムーブメントは機械式自動巻(手巻つき)のキャリバー「6R24」を採用し、日付・曜日はレトログラード(扇形に動く針)、パワーリザーブは最大巻上時で約45時間だ。ケースサイズは外径40.5×厚さ12.8mm、重さは93.0g。ケース素材はSS(ステンレススチール)で、裏ぶたはステンレススチールとサファイアガラスのシースルーバック仕様となる。風防は内面無反射コーティングのデュアルカーブサファイアガラス、防水性能は10気圧、ストラップは牛皮革(バッファロー)、中留はワンプッシュ三つ折れ式。

セイコー プレザージュ クラフツマンシップシリーズ 有田焼ダイヤルモデル「SARX095」

別記事『セイコー「プレザージュ」、立体的な白磁の有田焼ダイヤルを採用した新作』でご紹介している「SARX095」の実機を撮影した。価格は198,000円で発売中。

  • クラシカルな美しさにあふれる有田焼ダイヤルモデル「SARX095」

1616年に誕生して以来、400年以上受け継がれてきた有田焼。この芸術性あふれる日本初の磁器をダイヤルに採用したのが、プレザージュの有田焼ダイヤルモデルだ。今回の「SARX095」は、立体的な湾曲を持つ白磁ダイヤルを初めて採用。わずか1mm程度の中で、柔らかな高低差を表現した。

  • 有田焼のダイヤルパーツは極めて薄い。多くの制限がある中で規定の強度を確保しながら、ダイヤル空間の広がりを感じさせる表現は見事というほかない

ムーブメントは機械式自動巻(手巻つき)のキャリバー「6R31」。パワーリザーブは最大巻上時約70時間。

ケースサイズは外径40.5×厚さ12.4mm、重さは147.0g。ケースとバンド素材はステンレススチールで、裏ぶたはステンレススチールとサファイアガラスのシースルーバック仕様となる。風防は内面無反射コーティングのデュアルカーブサファイアガラス、防水性能は10気圧。

  • ミニマルなダイヤルがケースの優美なラインを引き立てる

キングセイコー KSK 復刻デザイン限定モデル「SDKA003」&セイコーブティック スペシャルエディション「SDKS011」

別記事『セイコー、特別な2本の「キングセイコー」』でご紹介しているキングセイコー“KSK”復刻デザイン 限定モデル「SDKA003」と、同じくキングセイコー セイコーブティック スペシャルエディション「SDKS011」だ。

  • 「たたずまい」や「品格」といった言葉は時代を超えるのだと再認識させられる。キングセイコー“KSK”復刻デザイン 限定モデル「SDKA003」

  • セイコーブティック スペシャルエディション「SDKS011」

「SDKA003」は、1965年に誕生した“KSK”(2代目キングセイコー)のデザインを忠実に再現したモデル。シャンパンシルバーのダイヤルに加え、インデックスや針にイエローゴールドを採用。3時位置にはデイト表示があり、クラシカルかつ華やかな印象に仕上げている。

  • 線に一片の迷いもない堂々としたダイヤル。キングの名は伊達ではない

ムーブメントは、機械式自動巻(手巻つき)のキャリバー「6L35」で、パワーリザーブは最大巻上時約45時間。ケース材質はダイヤシールドコーティングのステンレススチール。ケースサイズは外径38.1mm×厚さ11.4mm、重さは66.0g、風防は内面無反射コーティングのボックス型サファイアガラス、防水性能は5気圧、ストラップの材質はクロコダイル。価格は385,000円で発売中。数量限定1,700本(うち700本が国内分)。

  • 尾錠もクラシックなロゴを採用。再現性の高さには、信頼の歴史を物語る役割もあるのだ

あくまでオリジナルデザインの再現性にこだわった「SDKA003」に対し、KSKのデザイン要素を現代的に解釈した、いわゆる現行キングセイコーレギュラーモデルの特別ダイヤルカラーバージョンが「SDKS011」だ。そのダイヤル色は「淡い藤色のグラデーション」。これはオリジナルのキングセイコーが作られていた第二精工舎が東京・亀戸にあったことに因(ちな)む。かつて同社屋があった場所からほど近く、今も見事な藤棚で知られる亀戸天神の藤の色なのだ。

  • 白から藤色へと淡く変化するダイヤルは、几帳面な印象のシルバーケースにほのかな色気を与えている

ムーブメントは、機械式自動巻(手巻つき)のキャリバー「6R31」で、パワーリザーブは最大巻上時約70時間。

ケースとバンドの材質はステンレススチール。ケースサイズは外径37.0mm×厚さ12.1mm、重さは129.0g、風防は内面無反射コーティングのボックス型サファイアガラス、防水性能は10気圧。カーフレザーの替えバンドが付属する。価格は214,500円で発売中。

  • ダイヤルにマッチするカーフレザーの換えバンドが付属

セイコー アストロン NEXTER シリーズ GPS ソーラーモデル「SBXC107」

別記事『セイコー アストロン、新たなデザインシリーズ「NEXTER」から全8機種』で紹介しているNEXTER シリーズ GPS ソーラーモデル「SBXC107」の実機だ。

  • セイコー アストロン NEXTER シリーズ GPS ソーラーモデルから、ホワイトダイヤルの「SBXC107」

「未来を切り開いていく次世代リーダーたちの活躍を後押しする」新たなデザインのアストロン「NEXTERシリーズ」。ラインナップされた3つのダイヤルカラー(ホワイト、ダークブルー、ブラック)の中から、ここではホワイトダイヤルの「SBXC107」を紹介しよう。なお、3モデルともダイヤルカラー以外の仕様と性能は同じだ。

  • インデックスやケース、バンドのシャープなエッジが小気味よく、着ける人にスマートな印象と緊張感を与える

ケースとバンドの材質は、ダイヤシールドコーティングの純チタン。ケースサイズは外径42.7mm×厚さ12.2mm、重さは105.0g、風防はスーパークリアコーティングのサファイアガラスで、防水性能は10気圧。価格は286,000円で発売中。

セイコーウオッチ アストロン 大谷翔平 2022 限定モデル「SBXC115」

別記事『セイコー アストロン、大谷翔平選手コラボの特別モデル - 1,700本限定』でご紹介した「SBXC115」の実機。

  • 2021年のア・リーグ着用ユニフォームがモチーフの大谷翔平 2022 限定モデル「SBXC115」

2022年も二刀流でメジャーリーグベースボールオールスターゲームへの出場が決定した大谷翔平選手。セイコー アストロンのアンバサダーも務める大谷選手のスペシャルモデルは、ネイビーブルーとレッドが印象的な2021年のア・リーグ着用ユニフォームがモチーフだ。また、9時位置のサブダイヤルには透明印刷された背番号「17」が浮かぶ。

  • 9時位置には大谷選手の背番号「17」が

ムーブメントは、ソーラーGPS衛星電波修正機能を持つキャリバー「5X53」。ケースとバンドの材質はダイヤシールドコーティングのステンレススチール、ケースサイズは外径42.7mm×厚さ13.3mm、重さは160.0g、風防はスーパークリアコーティングのデュアルカーブサファイアガラス、防水性能は10気圧。

  • 力強いダイヤル空間と美しく研磨されたケースは、トップアスリートの力と技を思わせる

価格は275,000円で発売中。大谷選手の背番号17にちなんだ国内1,700本限定モデルということもあり、現在は流通在庫のみとのこと。気になる方はお早めに。