セイコーエプソンおよびエプソン販売は7月15日、エプソン製プロジェクターの一部において、油や煙が多い環境でプロジェクターを天吊りなどで設置していた場合、ケースのプラスチックが劣化・破損してプロジェクターが落下する恐れがあることを改めて注意喚起した。

対象機種を天吊りなど高い位置に設置している人は、エプソンに連絡すれば必要に応じて無償点検を受けられる。

  • 油や煙が多い環境下において天吊りなどで使っていた場合、プロジェクターが落下する恐れがある

セイコーエプソンおよびエプソン販売ではこの問題について、2018年9月から、ホームページや新聞へのお知らせ広告、テレビCMなどを通じて無償点検の案内を実施してきた。今回改めて、取り付け金具を用いてプロジェクターを天吊りや壁掛け、ボードスタンド設置などで上方に設置し、周囲で油や洗剤、薬品を利用している環境での使用について注意を喚起。このような空間でプロジェクターを使うと化学反応が起きてケースのプラスチックが劣化・破損し、プロジェクターが落下する可能性があるとした。

対象機種は、1994年以降に製造された全413機種のうち300機種。ホームシアター向けの「EH-TW8400」や「EF-100」など、現在も販売している一般家庭向けモデルも含まれる。現在出荷中・在庫限りの対象機種(19機種)は以下の通り。

出荷中の対象機種

  • EB-1795F/1785W/1780W/2265U/2155W/2065
  • EF-100BATV/100WATV

在庫限りの対象機種

  • EB-535W/536WT/685WT/695WT/1440UT
  • EB-G7900U/G7400U/G7000W/G7800
  • EB-L610U/L610W

対象機種を使っており、ケースに油汚れなどのべたつきや破損が確認できた場合はもちろん、心配や不安な点がある場合も「エプソン プロジェクター特別対応受付専用窓口」(0120-411-636)に連絡することを勧めている。詳細を確認したうえで、エプソンの担当者が必要に応じて無償で点検を実施する。

なお、現在出荷中の対象機種(EB-1440UTを除く18機種)については油や煙が多い環境においても落下しない構造へ順次変更しているほか、EB-1440UTについては落下防止用のワイヤーを同梱する対策をとっている。また、2020 年 9 月以降発売以降の製品でも落下しない構造を採用している。

両社は対象プロジェクターの無償点検について周知させるべく、2022年7月16日から同年7月24日まで、全国放送でCM放映も実施する。