みなさん、今日も元気に推し活してますか!?

アクスタ(アクリルスタンド)やぬい(ぬいぐるみ)など、“推し”のグッズを持っていろいろな場所に行き、写真を撮ってSNSにアップした経験、誰もが1回はあるんじゃないでしょうか。

そんなとき、意識したいのが「どうすれば最高にイケてる写真を撮れるのか」ですよね。

愛を込めて撮影すればそれで十分ではあるのですが、さらにちょっとした撮影テクニックを加えることで、いつもとは違った推しの姿を写真に残せるかもしれません。

ということで、今回は「推し活フォト講座」と題して、推しの写真をより綺麗に撮るためのポイントについて解説します!

コラボメニューと推しグッズを一緒に撮るコツ

今回、チョイスしたシーンはずばり、「コラボカフェ」です!

  • 今回はマイナビニュースのキュートなキャラ「マイナビベア」のコラボカフェを想定して撮影してみました

    今回はマイナビニュースのキュートなキャラ「マイナビベア」のコラボカフェを想定して撮影してみました

推しをテーマにしたメニューが楽しめるコラボカフェ。推し活をしているなら、絶対に外せない機会ですよね。

コラボカフェでやることといえば、なんといってもメニューの撮影でしょう。それも、自分が持っている推しグッズと一緒に撮りたいものです。

ただ、ドリンクやフードだけならともかく、推しグッズと一緒に撮ろうとすると意外とうまくいかないこともあります。

そんな失敗の原因と、対策について解説します。まずは、あまりうまく撮れなかった例から見ていきましょう。

  • コラボカフェの写真撮影で「あまりうまく撮れなかった例」

    コラボカフェの写真撮影で「あまりうまく撮れなかった例」

「コラボカフェでコラボメニューのドリンクを注文し、特典のコースターをもらった」というシチュエーションを想定した写真です。自宅から持ってきた推しのぬいを並べて、全体を撮った写真ですが、いくつかやってしまいがちな失敗ポイントがあります。

失敗ポイント1:写真に余計なものが写り込んでいる

テーブルフォトで最もやってしまいがちな失敗が、不要なものまで写っていることです。

この写真で撮りたかったのは、コラボドリンク、コースター、ぬいの3点。ですが、近くに置いてあったレシートやお手拭き、あとで撮ろうと思っていた別のグッズまで写真に入ってしまっています。これだと、写真が雑然とした印象になります。

対策としては、「撮りたいもの以外は写真に入らないようにどけておく」こと。とはいえ、コラボカフェはテーブルが狭いことも多く、なかなか状況的に難しいことも多いのですが、うまく余計なものが写らないようにするだけで、一気にすっきりした印象にできます。

失敗ポイント2:影がコースターに落ちてしまっている

  • せっかくゲットした推しのコースターに、ドリンクの影が……

    せっかくゲットした推しのコースターに、ドリンクの影が……

ドリンクのような背の高いものとコースターを近づけて撮ったことで、ドリンクの影がコースターに落ちてしまいました。照明にもよりますが、テーブルフォトを撮るときは、影に気をつけながら位置を調整すると良いでしょう。

以上の2点に注意して、たとえばこんなふうに撮ってみるのはどうでしょうか。

  • 2つの失敗ポイントを回避した撮影例

    2つの失敗ポイントを回避した撮影例

「必要なものだけを写す」「コースターに影が落ちないように気をつける」という2点を意識するだけで、すっきりとした写真に仕上がります。

この写真で工夫したのは、コースターをドリンクやぬいに寄りかからせて立てた点です。これで、コースターに影を落とさず撮影できました。

  • コースターは影のみならず光(照明)にも注意

    コースターは影のみならず光(照明)にも注意

ちなみに、コースターには影だけでなく、店内の照明が写り込むこともよくあります。照明の写り込みを防ぐには、平置きしたコースターと照明の間に光を遮るようなものを入れられるといいのですが、カフェであまり大掛かりなことはできません。先ほどのように立ててみたり、照明があたらない場所や角度を探したりしてみてください。

引きだけでなく、寄りでの写真も撮っておこう!

コラボカフェには制限時間がつきもの。そうでなくても、食べる直前の時間がない中で撮影していると、どうしても全体を引きで撮る写真が多くなりがちですが、せっかくならバリエーション多めに撮っておきたいものです。

  • ベアぬいがドリンクをごくごく飲んでいるみたいな一枚

    ベアぬいがドリンクをごくごく飲んでいるみたいな一枚

こんな感じで、思い切り寄って撮るのもいい感じ。寄ることで迫力が出ますし、先ほどポイントで挙げた「不要なものを写さない」ことの対策にもなります。

コラボメニューやぬいが少し切れて写っていますが、引きの写真を撮った上で、バリエーションの1つとしておさえておくならこれもアリだと思います。

「引き」と「寄り」、さらに「上から」と「横から」など違う角度と組み合わせれば、雰囲気の違う写真を何パターンも撮影できます。

自立しないグッズにはお役立ちアイテムを活用

ただし、うまく推しグッズが自立しないこともあるでしょう。

  • マイナビベアのミニクッション、自立せず

    マイナビベアのミニクッション、自立せず

すると、どうしてもグッズを寝かせた状態で撮影することになり、アングルが上からに固定されます。悪くはないのですが、もう少しぬいの形をうまく見せたいところ。

そこで役立つのが、100円ショップなどで買えるこんな感じのアイテムです。

  • 今回はセリアで販売されている「ドールスタンド」(110円)を使いました

    今回はセリアで販売されている「ドールスタンド」(110円)を使いました

こうやってグッズを自立させて真横から撮影すれば、形をきれいに写せます。

  • ベアの顔がしっかり見えて、まとまりのある写真になりました

    ベアの顔がしっかり見えて、まとまりのある写真になりました

スマートフォンの背景ぼかし機能が便利!

真横から撮るとき、注意したいのは背景です。真横から撮影すると、背景に他のお客さんが写り込む可能性があるからです。それを気にして、テーブルの斜め上くらいからスマホを構えて撮った経験がある人も多いのではないでしょうか。

また、先ほどポイントとして紹介したところでもありますが、そもそも背景にいろいろなものが入ると、写真がすっきりしません。

そこで役立つのが、スマートフォンの「背景ぼかし」機能。ポートレートモードという名前になっていることもあります。写したくないものは、ぼかしてしまえばOKというわけです。

  • ベアの顔がしっかり見えて、まとまりのある写真になりました

    ベアの顔がしっかり見えて、まとまりのある写真になりました

スマートフォンの機種によっては、ストローや透明なグラスなどのぼかし処理が少し不自然になることもあります(この写真もストローが消えています)。

ポイントをおさらい!

では、ここまでのポイントをおさらいします。

こちらが、あまりうまく撮れなかった写真の例です。お皿やお手拭きなど写す必要のないものが写真に入り込んでおり、コースターに自分の影が落ちてしまい、グッズが自立していないので形をきれいに見せられていません。

  • 主役以外のものが多く写り込んで、ゴチャゴチャした印象

    主役以外のものが多く写り込んで、ゴチャゴチャした印象

先ほどまでのポイントを意識して撮りなおすと……。

  • ベアクッションとコースターを立てて、スマホの背景ぼかしを使って撮りました。向かいの席の人がはっきり写らないよう配慮しつつ、写真の見た目もスッキリ

    ベアクッションとコースターを立てて、スマホの背景ぼかしを使って撮りました。向かいの席の人がはっきり写らないよう配慮しつつ、写真の見た目もスッキリ

こんなふうにすっきりした写真になります。

今回はコラボドリンクでの例でしたが、料理の場合は横からではなく上から撮りたい場合もあるでしょうし、料理であってもハンバーガーなら断面を見せるために横から撮りたい場合もあるでしょう。

「絶対に正解の撮り方」があるわけではないので、いろいろな写真を撮って自分自身の好みを探ってみましょう。

撮りたいものの「形」をきれいに写すポイント

次に、コラボメニューやグッズなどを単体で撮影する場合のポイントを紹介します。

アイテムを撮るとき、アップで撮影するために目一杯スマホを近づけて撮影することがありますが、そうすると、こんなふうに目で見た形よりも遠近感が強調された写真になります。

  • コラボドリンクを単体で撮影。スマホを被写体に近づけてシャッターを押すとこんな感じに

    コラボドリンクを単体で撮影。スマホを被写体に近づけてシャッターを押すとこんな感じに

もちろん、狙って撮っているならいいのですが、そうではないなら撮り方を一工夫したいところです。

ポイントは、離れた位置から望遠レンズを使うことです。機種にもよりますが、最近のスマホには望遠レンズが搭載されています。

例えばiPhoneの場合、カメラアプリの画面に「1×」や「2」といった数字が表示されていますが、ここで「2」を選ぶと望遠レンズに切り替わります。

  • iPhoneの撮影画面。シャッターボタンの上に表示されている「1×」はレンズの倍率を示しています

    iPhoneの撮影画面。シャッターボタンの上に表示されている「1×」はレンズの倍率を示しています

望遠レンズでアイテム全体を入れて撮ろうとすると、自然に少しカメラを離して撮影することになります。すると、遠近感が強調されず、本来の形を自然に写せます。さらに、指でピンチアウトすることで、望遠倍率をさらに伸ばすことも可能です。

  • 指でピンチアウトして倍率を上げ、コップ全体が入るようにスマホを遠ざけると、目で見た状態に近い形で撮影できます

    指でピンチアウトして倍率を上げ、コップ全体が入るようにスマホを遠ざけると、目で見た状態に近い形で撮影できます

あまり倍率を増やすと画質が落ちてしまいますが、スマホなどの小さな画面で見る分にはある程度倍率を上げてもそれほど気にならないでしょう。

  • コラボカフェでは席同士が近いことが多いので限界はありますが、できる範囲で撮る物をスマホから離して倍率を上げると、全体像を撮りやすくなります

    コラボカフェでは席同士が近いことが多いので限界はありますが、できる範囲で撮る物をスマホから離して倍率を上げると、全体像を撮りやすくなります

先ほどの写真と比べて、コップが自然な形で写っています。

推し(3次元)のアクスタをかっこよく撮るには?

ラストは、アクスタ(アクリルスタンド)の撮り方です。最近は2次元キャラだけでなく、3次元のアイドルの方のアクスタも増えていますよね。

ただ、今回は手頃なアクスタが用意できなかったので、オジサンの写真をラミネートしたもので代用します。

  • 山田井さんのアクスタを作っていたのですが撮影日に間に合わず……(担当編集)

    山田井さんのアクスタを作っていたのですが撮影日に間に合わず……(担当編集)

アクスタに限らず、高さのあるグッズを斜め上から撮影すると、頭が大きく、足が細く写ってしまいます。これも、そのように撮りたいならいいのですが、もし全身をきれいに撮りたいのであれば、スマートフォンをかなり下げた位置から撮影します。

  • アクスタと並行になるよう、スマホを構える位置を下げて撮ると、さっきより足長な印象(肉眼で見たまま)に

    アクスタと並行になるよう、スマホを構える位置を下げて撮ると、さっきより足長な印象(肉眼で見たまま)に

すると、頭から足まで本来の形で撮影できます。ただ、スマホのカメラは本体の上部についていて、低い位置から撮ろうにもテーブルが邪魔になることがあります。そんなときは、スマホを上下逆さまにして、カメラの位置を低くしてやればOKです。

  • スマホを上下逆に構えて撮ると、レンズが下に来るのでより低い位置から撮れます

    スマホを上下逆に構えて撮ると、レンズが下に来るのでより低い位置から撮れます

まとめ

今回はコラボカフェで推しグッズを撮るポイントについて紹介しました。なかでも1つだけ選ぶとしたら、「撮りたいもの以外は写さない」こと。これだけでも写真の印象は大きく変わります。

ぜひためしてみてください!