ニコンは7月6日、フルサイズミラーレス「Z 9」の新しいファームウエア「Ver.2.10」を発表した。オートフォーカスの精度や追従性能を改善したほか、高周波フリッカー低減機能を追加するなどの改良が図られた。ファームウエアの提供はすでに始まっており、アップデートは無料。

  • 4月20日にプリキャプチャ機能などを追加した「Ver.2.00」の公開から3カ月を待たず、新ファームウエア「Ver.2.10」が矢継ぎ早に公開された

Ver.2.10でのおもな改良点は以下の通り。

  • 小さな被写体に対するオートフォーカスの追従性を向上
  • [フォーカスモード]を[コンティニュアス AF]に設定した場合の人物検出時における瞳AF/顔検出AFのピント精度を向上
  • [AF エリアモード]を以下のいずれかに設定したときに、ピントが背景に張り付いてしまうことがある現象を改善([シングルポイント AF]、[ダイナミック AF(S)]、[ダイナミック AF(M)]、[ワイドエリア AF(C1)]をサイズ[1 x 1]、[ワイドエリア AF(C2)]をサイズ[1 x 1]に設定したとき)
  • 一部のZマウントレンズを装着した際、カスタムメニュー a1[AF-C モード時の優先]を[フォーカス]に設定し、[フォーカスモード]を[コンティニュアス AF]にした際、ピントが合っているのにシャッターが切れない不具合を修正
  • 特定の設定を行った際に撮影機能の呼び出しを行うと、意図せず露出が変わってしまうことがある不具合を修正