銀座4丁目交差点にあるソニーストア銀座にて、高校野球やプロ野球で活躍した斎藤佑樹さんの写真展『引退後の景色』が始まりました。開催初日の6月25日にはテープカットが行われ、斎藤佑樹さんご本人が作品への想い、写真に対するこだわりなどを語りました。写真展の期間は2022年6月25日から7月10日までで、入場は無料です。

  • ソニーストア銀座で、“ハンカチ王子”こと斎藤佑樹さんの写真展が開催中

斎藤佑樹だからこそ撮れる野球選手の表情を追いかけたい

2021年にプロ野球の選手を引退した斎藤さん。現在は「株式会社斎藤佑樹」代表取締役という立場で『野球の未来づくり』をテーマに、さまざまなプロジェクトに取り組んでいます。自身初となる写真展『引退後の景色』の作品は、すべて愛用するソニーのフルサイズミラーレス「α7R IV」(ILCE-7RM4)で撮影したもの。少年野球のいちシーンもあれば、自然の風景もあり、斎藤さんがいろいろなことに興味を持って撮影を続けているのが分かります。

  • 会場の様子。会場はソニーストア銀座内の「αプラザ」(中央区銀座五丁目8番1号、GINZA PLACE4階)

開催に先立ち、「野球選手だったころにもしたことがない」(本人談)というテープカットに臨んだ斎藤さん。写真展ができるなんて本当にありがたい機会です、と挨拶し、次のように続けました。「昨年、プロ野球選手を引退してから、さまざまなことを吸収する時間をいただいています。カメラを持っていろんな景色を撮ることは、ライフワークにもなりつつあって。この機会に、たくさんの方に写真を見ていただけたら幸いです」。

  • ソニーストア銀座の店長らとテープカットに臨む斎藤さん

このあと、メディアから質問を受け付けました。

カメラを始めた経緯については「プロになってから自分の投球フォームの研究のために、最初はカメラで映像を撮っていたんです。どんどん良いカメラにハマっていったんですが、現役を引退してからは使わなくなって。そこで写真を始めました」と説明します。

撮られる側から撮る側になった感想を聞かれると「そうですね。高校生のときに甲子園で優勝してから、皆さんに写真を撮っていただけるようになりました。だから、ずっと撮られる側でした。でも、撮る側になると、写真の見方が大きく変わりました。たとえば、スポーツの現場のカメラマンの方たちは、一瞬のプレイを撮るために試合前から試合後まで、ずっと撮影を続けていらっしゃいますよね。瞬間を撮り逃さないし、しかもオシャレ。そんな瞬間が撮れるんだ、という驚きもあります。本当に忍耐力の要ることと思います」とし、カメラマンの仕事を称えました。今後は、子どもたちが野球をする姿、家族のポートレート、あるいは自然の風景などを撮って多くの人に発信していきたい、と説明します。

  • 硬球をカメラに持ち替えた斎藤さんを象徴する2枚の作品が目をひきます

写真をしっかり勉強したわけではなく、まだまだ上手と言えるレベルではないんです、ただひたすら「良いな」って思った瞬間にシャッターを押しています、と斎藤さん。

  • 会場ではメイキング映像も視聴できます

これまででイチバンの思い出に残っている写真については「引退試合のとき、ファイターズのみんなと一緒に撮った集合写真が思い出に残っています。野球人生が本当に楽しかったな、幸せだったな、と改めて感じられる写真になりました」。日本ハムの元チームメイトたち、そして大谷翔平選手についても「いつか撮りたい」としたうえで、「現場のスポーツカメラマンさんのほうが絶対に上手ですし、勝負しようなんて無理な話ですが、選手たちの素の表情だったり、控室で待っているときの姿とか、そんな斎藤佑樹だから撮れる写真が撮れたら、僕が撮る意味があるのかなと思うんです」と話します。

  • 報道陣にカメラを向け、無邪気に笑う場面も

新しい24-70mm F2.8のGMレンズがお気に入り

斎藤さんが考えるソニーのカメラの良さについて聞くと「3つあります。1つは、シンプルでかっこいいところ。見た目がスマートなところが、僕はすごく好きです。そして、シャッターを押したときの感触と音が好きです。あとは、オートフォーカスがとても速いと感じます。すぐに瞳にピントが合いますよね。僕がソニーのカメラを使っていて感じる、好きなポイントです」。好きなレンズについては「最近買ったんですが、Gマスターレンズの24~70mm(6月に発売したFE 24-70mm F2.8 GM II、SEL2470GM2)の解像感がすごくて。真ん中だけじゃなく、四隅の周りまで非常に綺麗に写るんです」と紹介。最近よく使っているんです、と笑顔を見せます。

  • 風景写真にも力を入れている様子がうかがえます

母校(早稲田大学)や神田川沿いの桜なんて被写体にどうですか、と聞いてみると「良いですね。母校も撮りに行きたいです。カメラマンとして仕事ができるようになった暁には、本当にいろんな所に行けると思うんです。メジャーリーガーだったランディ・ジョンソン氏(元ダイヤモンドバックス)が、いまカメラマンもやっています。彼はカメラがあることで、いろんな所に行けているみたいで。そういうのは、いつか僕もやりたいなと思っています」。

  • 会場には、キャンペーンの応募者に当たる直筆のサインボールも展示

カメラを手に、新たなキャリアを踏み出す斎藤佑樹さん。転職を考えているマイナビニュースの読者に向けてメッセージをお願いすると「まさか自分が、こんな素敵な場所で写真展のテープカットをやるなんて、数年前までは思ってもみなかったです。でもやってみたら、なんとなく形になって、たくさんの方に写真を見ていただけるようになった。やっぱり一歩を踏み出す勇気、興味があったら何でもやってみようっていう気持ちが大事なのかな、と思います。転職を考えているかたも、自分が興味のあること、好きなことを大事にしてもらえたら良いのではないでしょうか」とのコメントをもらえました。

  • 少年野球の子どもたちが悔しがっている姿、喜んでいる姿を見て「俺もこうだったなー、と感動しちゃって。現場に撮りに行ったからこそ、感じる喜びでした」と話す場面も

写真展の来場者に向けては「僕のことを応援してくれていたファンの方たちに、いま斎藤佑樹は何を見て、どんなことを考えているのか、を感じてもらえたら。会場ではアンケートを募集しているので、こんな写真を撮って欲しい、どこに行って欲しい、というアドバイスももらえたら嬉しいです」と話していました。斎藤佑樹写真展『引退後の景色』は、札幌(4月に開催済み)を皮切りに、銀座のあとは名古屋、大阪、福岡のソニーストアでも順次開催が予定されています。

  • 斎藤さんの作品

  • 斎藤さんの作品

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